「神丹穂」という赤米は、草丈が長く2m以上になることがあり、熟成すると茎が枯れて足元からくずおれるように倒れる。葉も多く、穂首も折れやすいので、出穂期の美しさとは裏腹に、熟成期には草ぼうぼうの状態になる。
倒伏を防ぐために、3x3=9本ごとに杭を立ててそれに縛り付ける方法があるが、私はキュウリネットを水平に張る。稲刈りはその中に潜り込んでやる。
秋の初めの強風は南から吹き、稲刈りどきの強風は北から吹くので、ネットの上の穂は四方に倒れている。その倒れている向きを見ながら、かぶさっている上手側から刈っていくと幾分楽である。
一般的に、ハザかけする稲の草丈は約120cmなので、「神丹穂」の場合、80cm近く地表より高い部分を刈る。縛るにせよネット仕立てにせよ、茎がよれよれで穂が絡み合い、葉が多くて、株を持った左手が、隣接する株から垂れ下がった穂首や葉を掴んでしまう。また、ネット仕立ての場合は、ネットに穂や草が絡んで非常に刈りにくい。
機械化の難しい品種なので栽培する人がほとんどなく、私もこの家に伝わる種を12年間継いできたが、この先、引き継ぐ人がなければ絶えてしまう。たった5m四方の刈り取りに、丸一日かかってしまった。
時間がないので、ありあわせの材料をタジンに放り込んで、洗濯物を片付けながらバイトの用意。
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