一般的に稲の刈り旬は穂首が黄色くなった頃と言われている。この頃、乳液状だった胚乳が徐々に固まり、爪で押さえると軽く跡がつく程度にまでなる。とーろがスズメはそれを待たずに乳液状の胚乳を吸うために群がり、穂首を引き倒して足で抑えて実を突く。穂は成熟中であり、未だ実の入っていないものもあるが、彼らは御構い無しに次から次へと穂首を引き倒し、いたずらに散らかすのである。「緑糯」の刈り旬は11月中旬であるが、それを待っていたのではスズメに食い尽くされる。成熟途中で歩留まりが落ちるが、もはやスズメの来襲が看過できないほどになったので、本日刈り取った。
不思議なことに、「古代米」と言われる品種を栽培する田んぼに「雑草」が蔓延ることがない。植え付け初期に一度だけ除草したのみで、あとは放置してもこの状態である。
さて「はざ掛け」について説明する。稲を稲木に掛ける時、束を6:4くらいの二つにX字状に分けて馬の背にかける。6と4のどちらが手前でも良い。写真では左向きが手前になっている。この次に束をかける時、手前を右向きにして、左向きになった奥の半分を、さきの左向きの手前の半分の上に乗せる。
こうして交互に、先に掛けた半分の上に後の半分を乗せて、束を組んでいくように掛けていく。ときどき全体を押して、組んだ束を締める。掛けた馬の背を横から見ると、必ず上になった片方だけが見えていて、もう片方はその陰に隠れているはずである。乗せて組んでいないと、交互に掛けた両方の束が並んで見える。また、股割りのような状態で掛けると、強く引き締めることができないので、強風に煽られて回転して落ちる。
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