専門家会議の方針を読んでわかりやすいと思った。「武汉加油」を合言葉にしていた時期から2ヶ月経って、感染の中心がヨーロッパに移ったものの、日本では爆発していない。その間にこのウィルスが人から人へ感染して行く性質が徐々に明らかになってきたことをもとに、国の感染予防の対策方針が科学的根拠をもとにレポートされている。私はこれを読んで納得できる。日本での予防対策の眼目は「クラスター感染」をいかに封じ込めるか、という特異な対策方法になっている。おそらくすでに日本には数千人の感染者がいる。しかしそのほとんどは無症状で、人に感染させることがないか、感染させられた人も無症状のまま終わる。重篤な感染が起こっているのは、換気が悪い密閉空間・多数集まる密集場所・間近で会話が発生する密接場面の「三条件」が重なった場合に発生することが統計上ほとんどなので、散発的な感染は差し置いて、この「クラスター感染」を封じ込めることに注力することが合理的である。しかし、ここに個人レベルの「国民の不安」にどう対処するかという問いが投げかけられるが、そこは理性的に踏み越えなければならない。つまり、自分が感染する不安よりも、社会が崩壊することを防ぐために、個人がどこまで自己制御できるか、ということだと思う。とにかく治療法はまだないのだ。「三条件」の重なる場面に居合わせない、あるいは一つでも条件を外そうと努力する、そして手洗いとうがいを徹底し、手で目・鼻・口に触らない。体を温め、特に季節柄、喉の変調に注意して、喉をいたわるように努力する。これすなわち「引きこもりの美学」と理解した。
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