2020年03月26日

20200326 Ariano Irpino, Restate in casa

 これは南イタリアNapoliからBariに至る幹線道路のちょうど中間あたりに位置するAriano Irpinoという美しい鷲の巣村の最近の様子だ。ここは毎年 ≫Ariano Folkfestival ≫という面白いイベントをやっていて、随分前に見に行ったことがある。村をあげての大歓迎イベントで、私はたった一人の日本人だったのでものすごく歓迎されて、期間中その村に滞在した飲食は全てただになった。朝から飲んだくれていろんなミュージシャンと遊んで、関係者でもないのに一緒にリハやって・・・底抜けに明るいイタリア人と沢山仲良くなった。

 http://jakiswede.com/2music/29notes/290notes_fr.html

 今でもよく連絡を取り合う彼らの全てが自宅軟禁を強いられている。身内が死んだ、友達が死んだ・・・回復したけど障害が残った・・・悲痛な叫びのようなメールが来る。気が狂いそうになるのを必死にこらえているのだ。先日直接メールでやりとりしたイタリア人のBossa NovaグループのメンバーはVeneziaに住んでいる。彼らも全員自宅軟禁状態だ。もう娑婆へ出ることすら諦めているように見える。

 私のものの見方は極端だ。繰り返しになるが、私は政府が国民を助けてくれるとは思っていない。だから政府を批判する気にはなれない。政府に補償など期待していない。くれるならもらっとくが、孤立しても生きのびられる準備をしてこなかった個人が悪い。これも繰り返しになるが、政府に対応の改善を迫ったところで、それは泥棒に改心させて盗品を返還させようとするようなものである。特に今の日本政府では絶望的だ。そのなかで大曲先生の言うことはわかりやすく、理にかなっていると思った。国民に手を差し伸べようとしている。悪意は感じられない。必死に対応しようとしている。前にシェアした動画は、専門家会議で決まったことを政府が咀嚼して政策として打ち出したのを、放送でわかりやすく解説したものだ。それをどう聴取者が了解するかは自由だ。ここで語られた以外のことについては、私にはよくわからない。オリンピックのために検査数を抑制してきたのか、それが延期されたと決まったから感染者数が増えたのか、検査能力があるのに意図的にやらないのか、要するに全ては政府の隠蔽やでっち上げなのか、・・・疑いだしたらきりがない。政府はこの方針でここまでやると言っている。それと個人でできることとの間には格差がある。それをどうやって埋めるか、結論は簡単だ。外出しないこと。外出すればそれだけリスクが増える。私はミュージシャンの端くれなので、集まって盛り上がる友達が多いが、友情を犠牲にしてでも敢えて言わざるを得ない。彼らはその無責任な行動が、どれだけの感染を撒き散らすかを自覚すべきだ。これが積み重なれば水面下で感染が蔓延するのは明白だ。個人が意識を変えて抑えきれないようなら強権が発動される。それは諸外国を見ればわかる。好むと好まざるとにかかわらず、それを望むかどうかは、個人個人の意識の国民全体の総体で決まることだ。強権を望まないからこそ、私は家にいる。だから、できるだけ多くの人に家にいてほしい。未知のウィルスに対処しているのである。ああすればよかったこうすればよかったと、今更言っても始まらない。盲従と言われようがなんだろうが、今はこれに従わざるを得ない。仮にこの方針に多少の不備があったとしても賽は投げられた。どれだけ多くの人がこの解決方法に照準を合わせることができるかによって結果が左右される。ひとりひとりの能動的な行動が、世界をちょっとはマシな方に導く。不安が不安を呼んで、疑問を解くことにのめり込む負の連鎖と拡散の方がはるかに危険だ。そんなことより、その次に起こる世界経済の破綻の方が、もっと壊滅的だと思う。それは避けられない。もはや、光熱はおろか、安全な水の確保さえ困難になるかもしれない。一部の自然主義者が言うように、価値の大転換が起きて、最終的には原始的な楽園が出現するのかもしれない。しかしそうなるとしても問題はそのプロセスだ。軟着陸できれば良いが墜落の可能性がある。価値観は容易に逆転しない。格差はその序列を維持したまま圧縮され、その力関係のまま少ない資源をめぐって泥沼の争奪が起こるだろう。米一粒の絶対的価値は変わらないが、その時生き残っていなければ食うこともできない。


#頑張れイタリア


20200506追記 このころから私のFacebookへは、他国の感染状態の書き込みが多くなる。つまりまだ自分の問題として降りかかってはいなかった。

posted by jakiswede at 00:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: