2020年04月06日

20200406 去年の花見て花見た気分

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 今のバイトはひょんなことから始めて早10年・・・いまや私の生活の一部であり、ブラック企業とは言え、この仕事に誇りを持っている。感染症との「闘い」を戦争になぞらえたくはないが、医療機関が最前線だとすると、食品スーパーは、いわば「兵站」・・・しかも、徐々に戦闘地域に巻き込まれつつある。南スーダンに派遣された自衛隊員のような心境だ。

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 食品の供給は安定していると政府はいうが、米・スパゲティ・パスタソース・袋物ラーメン5pなどは、ここ1週間ほど品切れ状態で入荷もない。配送トラックのにいちゃん曰くセンターにも在庫はない。他にも多々欠品があるので品揃えは歯抜けになっているものの、最低限の食材の確保はできる。ただ自炊できない人は辛いだろうな・・・

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 非常事態宣言が出されて食品スーパーは軒並み営業時間短縮、歩調を合わせるようにバイト先も閉店時刻を一時間早めた。余った一時間をどうするのかと思っていたら、なんと仕事が片付き次第帰って良いという・・・違うだろ !! 「俺は契約時刻まで残って商品を全部アルコールで拭くで」と言うたら「またアイツ・・・」と白い視線が矢のように背中に突き刺さる。それがいかに突飛で極端な行動かはわかってる。しかし今はやるべき時。

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 同調圧力・・・子供の頃、昼前の授業の終わりしな、先生が「なにか質問はあるか ??」と訊く。しかし、みんな腹が減っていて一刻も早く弁当を広げたい。質問したいのにできない、その周りからの強烈な圧力・・・それを突き破って、俺はよく質問したものだ・・・舌打ちして帰って行く他のバイトを横目に、あきらかにありがた迷惑顔の店長と、たまたま仕事が片付かずにその場に居合わせてしまった社員の数人で作業に取り掛かる。

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 コロナ・ウィルスはプラスチックやラップ・フィルムの表面で三日間は生き続ける可能性がある。不特定多数の人が何度も触って棚に戻す。スーバー・マーケットという販売形式は、接触感染の現場である。感染を少しでも防ぐために商品の表面を消毒する。しかも店内の商品全部だ。効率よくやれば、一人一時間で通路二本の商品を拭ける。常温商品の陳列棚は10本の通路の両側にあるから、5人いればなんとか終わる。終わらなくても、やればやっただけ、感染リスクは下がる。

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 まず手とカートを消毒して、そこには拭いた後の清潔な商品しか置かない。明確に分けること。アルコール・スプレイとクロスを用意しておいて、クロスにスプレイしつつ棚から商品をとって拭いてカートに置く。ひとつの商品が終わったら、棚も拭いて商品を戻す・・・この繰り返し。特に難しくはない。しかし「俺がなんでこんなこと・・・」という明らかなオーラが漂ってくる。

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 おまえらなあ、桜の下でバーベキューなんかしやがって、非常事態に打ち勝つやとか、コロナに打ち勝つやとか、そんなとこで精神論振り回すくらいやったら、その意気込みで商品拭かんかい。精神論使うんは今やろ。ほんまにあかんねえ、おわっとるね。日本のれっきとした一部上場企業やでアンタラ・・・ダメアルネ、ニホンジン、ソンナコトシトッタラ、ホンマニホンマニ、ニホンダメアルヨ。ヤラレルヨ。

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 翌日、流石に本社から人が来て通達していった。「ショッピング・カートとカゴを拭け」・・・おお、確かにそうやそっちが先や、感心感心と思とったら、一時間早よ閉めたんやから作業も一時間浮くはずやとぬかしよる。これやから現場離れた人間は嫌なんや。営業は一時間早く終わってもそれまで散らかし続けたもの片付けるには一定の時間がかかる。趣旨に賛同するから協力はするが、丸々一時間は無理やと言うたら、「やかましい。言われた通りにやったらええんや」「ほな、やり残しが出るで」本社でだいぶネジ巻かれて来たんやろ、やたら高圧的態度や。無視して (これがいかんのよね} 自分の持ち場手早く片付けてから作業に合流しようとして唖然とした。

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 バイトのおばちゃんとかみんなおののいてしもてカゴやカードぐちゃぐちゃにしとる。「これ拭いたやつ ??」「いや、まだ・・・」「ほなこれは ??」「あ・・それアタシ拭いた」「えっ、これ今から拭くやつやねんで・・・」「ほなこれは ??」・・・もうあかんこいつら。本社の社員はもう帰ったらしい。仕切るんやったらちゃんと仕切っていけよ、拭いたやつはこの線よりこっち、まだのやつはこっち・・・結局、みんなでバラバラに作業して散らかしたからどれが拭いたやつでどれが拭いてへんやつかわからんようになって、全部やり直し・・・みんな慌ててるばっかりでちっとも作業進んでへん・・・店長と社員は本社の言いつけで別の仕事させられてその場に不在・・・岩田教授の気持ちわかるよ、ここはクルーズ船か ?? どうせまたこれで俺たたかれるんやろ、もうええねん感染拡大の防止に寄与したんや、一つ拭いたら冥土に功徳積んだと思たらええねん。言うてる間にここも戦闘地域に入るで、実弾飛んでくるんやでわかってる君ら ??

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 解決策としては、売場通路の中央に客が通って良い範囲をロープで区切って、客は商品に直接触れてはいけないことにする。売り場の棚の一定の範囲ごとにスタッフを1名ずつ配置して、客の指差した商品をとって客に見せ、それでよければ手渡す。客は一度受け取った商品を勝手に戻してはいけない。戻す場合はスタッフに声をかける。スタッフはそれを消毒してから売り場に戻す。こうすれば、感染リスクはかなり抑えられる。しかし人員の手配が間に合わないから、売り場を大幅に縮小する必要がある。生活必需品に絞り込めば、あるいは可能かもしれない・・・けどそんな英断コイツラニハムリアルネ、アンタラ・・・ナサケナイニダ、ニホンジン、ソンナコトイウトッタラ、ホンマニホンマニ、ヤラレルヨ。

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20200404 東京一日の感染者100人超え 新型コロナウィルス (2020.04.20追記)

20200407 緊急事態宣言発令 新型コロナウィルス (2020.04.20追記)

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posted by jakiswede at 00:00| Comment(0) | 写真散歩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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