2020年05月28日

20200528 Odhecaton

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Hayne van Ghizeghem: De tous biens playne a 3/ Les Flamboyants
(CD, V.A./ Ottaviano Petrucci: Harmonice Musices Odhecaton A/ Les Flamboyants, Raumklang, RK2005, 2001, Germany)
 「引きこもりの美学」・・・Gutenbergが活版印刷技術を発明したとされた約半世紀後の1501年に、世界初の印刷楽譜がイタリアのOttavio Petrucciによって出版された。"Harmonice Musices Odhecaton A"(多声音楽百選其壱) と題されたその曲集には、Josquin des Prezをはじめ、フェッラーラ侯爵邸楽長の座をめぐってJosquinに敗れたHeinrich Isaac、そしてJacob ObrechtやAntoine Busnoysなどの世俗歌曲や作曲者不詳の俗謡、さらにはミサ曲の断片などが、約100曲収められている。これに取り組まれた録音も複数あるが、なぜか私はこのCDがとても心地よく、これを聴いているとすぐに眠ってしまうので、実はあまりよく聞いていないのだ。アルバムは、"De tous biens playne"という穏やかで眠りを誘う、どこか『涙のパヴァーヌ』の原型とも思われるような美しく物憂い器楽合奏で始まり、その変奏ロング・ヴァージョンで終わるのだが、初めの曲の終わりを待たずに意識を失ってしまい、後は夢とうつつの間を行ったり来たりして、18曲目あたりで一旦意識は浮上する。しかしその長い変奏曲を聴いている間に二度寝してしまって、最後の曲出始めのテーマが奏されると目が覚めるのである。だから、いろいろ調べたりしてわかったことはあるのだけれども、ここではこれを聴きながら幸せな眠りに落ちることだけをお勧めして・・・ああ・・・zzz
posted by jakiswede at 00:00| Comment(0) | 変態的音楽遍歴 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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