2020年06月20日

20200620 猫一家

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 死骸の写真が含まれていますのでご注意ください。猫に名前をつけた。母親は「しゃのあ」にしたが呼んでも反応がないので、和風そのままやんけ「くろこ」に変えた。子供たちは4匹の男の子と1匹の女の子である。母親譲りの全身真っ黒なのは、そのまま「まっくろ」、わずかに白い襟巻きを巻いているのは「ツキノワ」、以下、父親譲りのハチワレの柄に鼻が片方だけ黒いのは「ハナクソ」、背中にちょっと白い毛のあるのが「セジロ」、唯一の女の子で全体がわずかにグレーがかっているのが父親の名を取って「コテツ」である。

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 すでに体格や性格に差が出来はじめている。「まっくろ」は、体が一番小さくて痩せっぽちで、まだ母親のそぱに一番長くいる甘えたである。みんなとよく遊んでは一番よくいじめられている。「ツキノワ」も体が小さく、ヤンチャっぽい目つきとは裏腹に、時々一匹だけ離れたところにいて空を眺めている。なぜか私とよく気が合い、私が出て行くとすぐに走ってきて膝に乗る。「ハナクソ」はごく普通の活発な男の子である。「セジロ」はきょうだいのなかで一番体が大きく強い。餌となると俄然欲を出して他の追随を許さない。「コテツ」は唯一の女の子でとても神経質である。ときどき一匹だけ離れていることがある。私にはあまり懐いていない。

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 5匹ともカエルくらいなら自分で捕獲して食べている。母親は、時々ネズミやスズメを獲ってきて彼らの前に置く。置くが早いか「セジロ」がそれを奪い取ってボロボロに弄んだ後、ちょっとだけ食べて放置する。これはここ数日見られるようになった。その間、他の4匹はじっとそれを見守っている。少しでも近づこうとすると「セジロ」は低く唸って威嚇する。今まで5匹がほぼ分け隔てなく一緒に遊んでいたようだが、徐々に上下関係が生まれつつあるようだ。母親は、「セジロ」が獲物を独り占めするからといって、次の獲物を他の子猫に与えることはない。「セジロ」は前の獲物を放置して次の獲物をも奪う。他の4匹は残り物を力の強いものから取る。したがって一番体力のない「まっくろ」は、ほとんど食べるものがない。

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 猫が5匹も子供を産むのは、その中から1匹でも生き延びれば良いからだとされている。たしかに母親は、すでに「セジロ」を残すと決めたように見える。残る4匹のセフティ・ネットは母乳である。子猫たちはすでにイワシくらいなら骨ごと食べてしまうが、依然として母乳も飲んでいる。しかし、時々、母親はそれを拒んだり、じゃれつく子猫を強く威嚇したりしている。子離れの兆候と見える。乳を与えられなくなったら、残る4匹は自力で狩をして生きて行くことになる。そこに食料の確保という観点から縄張りが必要になり、彼らは単独行動に移り、ここを去って行くことになるだろう。ここ数日、新たなトラ猫の汚いのが周りをうろついている。母親は満更でもなさそうだが、あまり品がよくないので私は好まない。やがて平和な時は終わる。これから彼らがどうして行くかを具に観察することによって、生きるとは何か、群れるとはどういうことか、暴力はどこからくるのか考えてみたい。

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posted by jakiswede at 00:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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