2013年02月26日

20130210 赤目自然農塾訪問記

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 「赤目自然農塾」へ再び行ってきた。今回は、バイトの休みを取る事が出来なかったので、日曜日だけの参加であった。


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 今回のテーマは、荒地を開墾して畑にすることである。クマザサの生い茂る山の斜面などは、そのクマザサなどを育てる地力が豊かである事を表している。そのエネルギーの根源は、根元の地面に折り重なった堆積物が腐食して土に帰っていくグラデーションの中にあって、そこで多様な微生物が有機質を分解し、「土」という絶妙のバランスを秘めた多様体を作り出している事にある。だから、その絶妙の世界を壊す事なく、クマザサを育てたエネルギーを、米や野菜に分けていただこうとする考え方が、すなわち「自然農法」である。従って土は耕さない。畑の場合は、野菜はそのほとんどが過湿を嫌うので、水はけを良くするための溝を掘り、畝の部分の表層の草を地面すれすれに刈り取って一時的に除去し、掘った溝の土を畝に上げておいてから、取り除いた草を戻す。土は露出させず、種まきや定植は、これら刈り取られて残った草の根をかき分けて行なう。


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 田んぼの場合は、逆に水を表層に誘導してためる必要があるので、圃場とする部分の外側に畔を作り、その中をため池にするイメージで作る。稲刈りの時には出来るだけ素早く水が捌ける必要があるので、圃場と畔の間に溝を掘り、給水と排水の経路を確保する。


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 今週のもう一つのテーマは、災害などで崩された棚田の補修についてであった。実際に大雨で流された斜面がいくつかあって、これはそのうちのひとつ、斜めに張られた2本のひもに沿って排水溝を造りながら斜面を修復する。


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 こういう道具で土を搗き固める。こーゆー場面こそオトコの出番。


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 園内を一望出来る「上の小屋」にて。


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 雨で橋が流される事もある。しかしその先にも道は続いているはずだ。いつか見晴らしの良い場所に出るだろう。


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2013年02月25日

20130209 Patlıcan salatası

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 トルコ料理に出てくるナスとシシトウのグリル焼き「Patlıcan salatası」(だいたいパトルジャン・サラタスと発音する) を作ってみた。これが好きでねえ・・・要するに焼きナスを作って、赤いシシトウかピーマンかパプリカも焦がさない程度に火を入れて、オリーブ・オイルと塩コショウで絡める。メインは「さまよえる子羊と冬野菜のシチュー」・・・あああ、トルコ行きたい !!

 

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2013年02月24日

20130203 堆肥の切り崩し

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 連日の冷え込みでサツマイモがみるみる腐る。適温を保てば良いのだが、その場所が使えない以上、現状ではなんの対処も出来ない。もったいない限りである。


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 気を取り直して、今日は堆肥の切り崩しを行う。まだ腐熟しきっていない上層部は向こう側へ落とし、その下で完熟したものを畑へ下ろす。


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 7年も使って傷んだ板枠を取り換える。


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 続いて麦畑の観察である。画面手前側の品種「ユメシホウ」は殆ど発芽が見られない。奥「ミナミノカオリ」は、ようやく青みが見えはじめている。


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 こちらは畑の方の「ユメシホウ」で、ほとんど発芽が見られない。


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 これは新畑の脇の「ミナミノカオリ」である。左手3畝は殆ど発芽していない。右奥は昨年12/13に追加で蒔き直した部分である。先にも書いたように、この違いは消毒方法の違いのみであったので、来シーズンからはこれを見直す。

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2013年02月23日

20130202 冬季湛水

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 代掻きをしない自然農法では、田んぼの水は充分には止まらないから、冬季湛水では下の田んぼに水漏れするのである。冬季に出来るだけ土を乾かしたいのこの農家さんとは、日頃から仲良くつき合っていただいてるのでトラブルはないのだが、このように溝を切る自衛策を講じさせてしまった。


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 そこで、代掻きという耕耘を伴う作業ではなく、田んぼを満水に満たしておいて、レーキで引っ掻いて細かい泥を巻き上げ、角材を引いて沈着させる方法で、どの程度水漏れ防止効果があるのか、やってみた。


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 角材は、代掻きの時に耕耘機で引っ張るものを、自分でズルズルと引っ張って回った。おそらく周りの田んぼの人からは、「またあのひとおもろいことはじめとってやで」と噂されていた事であろう。


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 夕食は、先日の「Tonno al vino rosso」を、もうちょい付け合わせに配慮して、カボチャのポタージュにインディカご飯。


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20130128 Tonno al vino rosso

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 昨夜からの雪が明け方には晴れた。よく降ったと思いきや、さほど積もってはいなかった。


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 こういう寒い日には、種の仕分けなど細かい室内作業を片付けておこう。


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 連日氷点下の冷え込みであり、土が凍っては溶け、凍っては溶けしている間に晩秋に定植したタマネギの小苗などは、土から押し出されてしまう。放置すると枯れる。冷え込んだ翌日などは、これを丹念に見つけ出して植え直してやる。


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 2月に入ると冬の作業を追い込む。まずは、切り干し大根を作る。


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 夕食は、マグロの剝き身のかたまり肉を赤ワインで煮込んだ「Tonno al vino rosso」。イタリア旅行中に覚えた味であるが、なんだこのとりあわせは・・・


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2013年02月18日

20130109 小麦の観察

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 昨年11/21に種まきしたのに一向に発芽しないパン用小麦粉。画面手前側に12/13に新たに蒔いたものが発芽している。この違いは「温湯消毒」の方法にあったといえるだろう。


 http://s-agritech.pref.gunma.jp/kakuron/一般作物−麦類各論.pdf


 消毒方法はいろいろあるが、このページに簡潔にまとめてある。このうち、昨シーズンは「冷水温湯浸法」を採用して、播種量4kgに対して収穫量16kgという「ままごと」のような結果に終わった。そこで今シーズンは、ほぼ一晩温湯に浸ける「温湯浸法」を採用したがこの有り様。12/13に新たに蒔いたものは無消毒である。品種・圃場・管理ともに同じ条件で、消毒方法だけが異なるため、それが原因とわかる。次回より消毒方法をもとに戻す。今シーズンのパン用小麦粉の自給は絶望的。

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2013年02月15日

20130107 干し芋作り

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 白サツマイモ「タマユタカ」で干しいも作りをする。芋は、全体がアメ色になるまで4時間ほど蒸す。教えられたところでは、熱いうちに切れと言われたが、4時間も蒸すと手づかみできないほどに柔らかくなり、熱いままでは鍋から取り出す事さえ難しい。そこで何とか触れる程度にまで屋外で冷まし、これを、干すすだれの上で切る事にした。切るには、タコ糸が最も扱いやすい。慎重に切って、慎重に並べるのだが、柔らかすぎてちぎれてしまう。腕を上げたら、大量生産して冬場の現金収入に売ったるわ。

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2013年02月14日

20130106 smoked salmon

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 旭川に住む中学からの親友が、塩鮭のでかいやつを一本丸ごと送ってくれたのである。ひとりで捌くのもなんだし、たまたまトルコ航空のアテンダントの美女が、関空へのフライトで2日ほど大阪に滞在するというので、彼女ともうひとり親友のNY女史を誘って、これを捌いて切り身にしたり薫製にしたりする作業を一緒にする事にした。


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 三枚に下ろして、適当に切り身にして、一部を薫製機にかけ・・・


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 試食を兼ねて、ちょうど焼き上がったパンとともにワインを・・・


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 残りは焼き鮭用・・・


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 アラを使ってその場で大根やハクサイを煮込んで鍋にしてランチ・・・


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 ハラスは竜田揚げにして、中骨は圧力鍋で煮込んでサラダのトッピングに・・・


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 鮭は捨てるところがない。


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 自分の部屋も、撮る人が換わると違った印象に見えるもんやね。


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2013年01月19日

20130106 スモークサーモン

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 旭川に住む中学からの親友が、塩鮭のでかいやつを一本丸ごと送ってくれた。ひとりで捌くのもなんだし、たまたまトルコ航空のアテンダントの美女が、関空へのフライトで2日ほど大阪に滞在するというので、彼女ともうひとり親友のNY女史を誘って、これを捌いて切り身にしたり薫製にしたりする作業を一緒にする事にした。実は愛用のデジカメが故障して修理不能、予備の一台に電源を入れて撮影したのだが、日付の再設定を忘れてしまったので、写り込んでるデータが間違ってます。しかし思えば8年近くも撮影してなかったんよね。


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 三枚に下ろして、適当に切り身にして、一部を薫製機にかけ、残りは焼き鮭用、アラを使ってその場で大根やハクサイを煮込んで鍋にしてランチ、ハラスは竜田揚げにして、中骨は圧力鍋で煮込んでサラダのトッピングに・・・鮭は捨てるところがない。


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