2015年11月13日

20151103 麦蒔き

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 「豊里」の刈り旬を待つ間、先に本田の麦蒔きをする。その前に溝の位置をやり直すため、改めて田んぼの測量をする。コンクリートで固められた隣地との境界線を基準に、板で直角を出して紐をまっすぐに張ると、その先は畔から大きくズレていくのが解る。圃場の形が長方形ではないのだ。溝の位置を杜撰に決めると、こんなズレでも作業に支障を来たし、今回のような病状の遠因になる。

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 そのガイド・ロープに沿って、田植え枠一台プラス3列の幅を持たせてペグを打っていく。測量しながら、急ぐ麦蒔き用の播きスジを掘っておく。緑の濃い、もとの溝位置と、新しい溝位置が微妙にズレてゆき、右端ではほぼ田植え枠一台分、前作では9台分入ったものが、正確に測り直すと8台分であった。誤差約11%・・・精度としては失格である。

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 気を取り直して作業を急ぐ。播きスジに添って、北に「ユキチカラ」、南に「ミナミノカオリ」を播く。田植え枠一台分に4スジ、他に使う田植え枠2台分を除外した6台分合計24筋に約100gずつ捲いて、合計2.4kg。無肥料だが、せめて20倍程度の収穫を期待する。

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 その田植え枠一台分の両側に、ウスイエンドウとソラマメを定植する。

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20151031 サリー・クイーン稲刈

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 「サリー・クイーン」稲刈。

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 刈り進むうちにいくつか気付いたことがある。上の写真は茎が赤褐色になった状態、とくに枯れたり弱ったりしている様子はなく、実も入っている。

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 これはれっきとした「稲糀病」で、今年は雨が多く、晴れた日は猛暑が続いたことなど、気象条件によるものであろう。除去して糀菌を培養し、パン酵母になるかどうかやってみる。以上は除草時には見られなかったものである。

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 これは「爆弾低気圧」で倒されたものではあるが、葉の色が周囲と異なることから、おそらく栄養状態が偏って良過ぎたのであろう。なぜなら、葉が青く、倒れているものが、一定の間隔を持って筋状に分布しているからである。それは下の写真の緑の濃い部分と一致する。すなわち、今シーズンの田んぼは、田植え枠一台=7株ごとに溝を掘り、除草する際には平鍬で表土を掻き取って溝へ落として踏みつけるというやり方をとったのであるが、それによって溝の中の栄養分が偏って高まり、周囲の株が窒素過多の症状を起したものと考えられる。つまり他の株の7倍近い養分を吸収してしまった結果と思われる。

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 これを痛切に反省して、来シーズンは除草方法を変える。溝の幅も、完全に体を沈められるほどの幅に広げ、両側に向けて剪定ばさみを入れられる程度に作り替えねばならないだろう。また逆に、このことは刈敷を腐食させることによる肥料効果が、思ったより大きいことを示している。

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 いろんなことに思いを巡らしながら、稲刈をすすめる。上は刈り取りを待つ「豊里」、立ち姿が美しい。今日は1セット2時間の作業を、午前中に2セット、午後から2セットのつもりが3セットやってから深夜バイトへ行った。おかげで本田「サリー・クイーン」は残すところ1セット・・・

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20151029 食品加工日誌

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 昨日刈り取った「タイの香り米」の様子。今夜はライブがあるので体力温存のため、「サリー・クイーン」の稲刈を数日後に設定し、たまっていた食品加工を進めておく。

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 珍しいからか、人気商品になった「四角豆」だが、どうやって食べたら良いのかとよく訊かれるので、私なりの食べ方をふたつ。「四角豆」は、外見からは鞘ごと食べられるかどうか解りにくい。私は、輪切りに包丁が入るものは天ぷらに、入らないものは、剥いて秋の豆ご飯にしている。スジが強いので、包丁の刃元を豆の天辺に入れて両側を剥く。

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 輪切りにするものと開いて豆をとるものに分ける。

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 なんだか毎日畑の野菜の天ぷらばかり食べている。でも運動量が大き過ぎて全然太る気配がない。

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 おとなりから規格外のトマトを大量に貰ったので、ペースト作りをしながら、小麦のごみ取りをする。これは一度に10kgほどやるのが精神力的限界である。厄介なのは下の写真の箸の先が指示している麦と色や大きさや形が良く似ている何かの植物の種、中は真っ黒な粉末で、これが製粉機に入ると、あとで選り分けることは不可能だ。しかも食味を著しく損なう。

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20151028 タイの香り米稲刈

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 暑い秋晴れが続く。日本の自然農はおれたちがつくる。出荷を終えたあと「タイの香り米」の稲刈を始める。

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 左が「タイの香り米」、右が「豊里」、左奥に「サリー・クイーン」が見える。東畑本田、稲刈直前の田んぼである。

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 見れば新しい師匠、直播きの稲も立派に育って本日稲刈の様子。2-3粒からの分蘖でここまで行くんだもんなあ、稲は偉大や。

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 「タイの香り米」は田植え枠一筋=7列なので一気に刈り終え、刈った順に適度な太さを持って交互に置く。

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 これらを束ねて一旦撤去し、そこへ稲木を組む。

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 「タイの香り米」は脱粒しやすい。稲木を組んでいる間に日が暮れ、ハザ掛はいざよいの月明かりの下で。

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20151027 capodichinos

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 苦手作物には敢えて挑まないことにする。

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 手をかけている間は反応がなく、諦めた頃に初めて実が熟したトマト。

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 放置して踏み荒らしてもたわわに実るバターナッツとズッキーニの混血「capodichinos」・・・(^^~

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20151027 稲の刈り旬

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 稲の刈り旬の見極めは、穂の付け根の茎の色が黄色くなりはじめた頃。順に、インディカ「タイの香り米」は既に刈り旬、

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「サリー・クイーン」はいましばしの待機、

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「豊里」 (東畑の本田) は、まだ一部乳液状態で約2週間後、

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「豊里」 (新畑の脇田) も、まだ一部乳液状態でさらに数日後、

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 赤米「神丹穂」にはばらつきがある。新畑の脇田に再度水走を取る。
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20151025 去年の小麦を種に

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 パン用小麦を蒔く。今年 (小麦は冬越しなので昨年蒔き) はほぼ全滅に近く、稲の裏作に蒔いた「ミナミノカオリ」と「ユキチカラ」は種麦もほとんどとれないほどだった。そこで、昨年 (一昨年蒔き) の玄麦をとっておいたものを、上のように試験的に蒔いてみたら、結果は写真の通り、昨年のものでも問題なく発芽、むしろ不作だった今年のものより発芽率が良かった。「ユメシホウ」は、畑に蒔いたので作柄そのものは良かったのだが、全体量が少なく、田に播けるほどの種量がない。そこで上の結果を以て、畑の空きスペースに去年同様「ユメシホウ」、東の本田に、稲刈が終り次第「ミナミノカオリ」と「ユキチカラ」を播くことにした。

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 先日、白サツマイモ「イズミ」を見限った跡を整地してホーで溝を切って、「ユメシホウ」を条播きにする。昼から武庫之荘で「松下家」ライブに客演。

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20151024 干し柿

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 干し柿を作る。今年は暖かい秋で渋柿の熟成が早く、去年採らせていただいた隣の田んぼのおばあちゃんの柿の木は裏年に当たり、去年の半分以下だったので、近所の別の農家に頼んで少し採らせてもらった。
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2015年10月16日

20151010 本田落水、その他

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 本田落水。

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 苗箱で観察していたサリー・クイーンも苗の大きさのまま結実、水もやらなかったのに、雨と朝露だけで枯れなかったのは大したもんだ。

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 全くの不振に終った今シーズンの黒インゲン。柵だけが空しくたたずむ。

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 ズッキーニとバターナッツの交配したとおぼしきこの個体、中身が黄色く外が緑のところがブラジル国旗に似ていることに因んで、ポルトガル語で混血の人を指す「caboclinhos (カボクリーニョス) 」と名付けよう。一方、白ズッキーとバターナッツの交配したとおぼしき個体は、外が黄色く中身がズッキーニのように白いから、ナポリ国際空港の通称に因んで「capodichino (カポディキーノ) 」、既に名付けられた緑のカボチャ「caboverde」、茶色のカボチャ「カボ茶」ともに永遠の幸あれ・・・

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 逞しい空心菜にしては可憐な白い花・・・

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 白サツマイモの試し掘り、良く出来た株でさえ、殆どネズミに食われて残すところわずかである。

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 落花生に至っては、結実した端から食われた痕跡があり、未熟果と殻ばかりが出てくる。

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 気を取り直してソラマメの播種、来シーズン休ませる田んぼに植える。

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 花オクラの実

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 ニンニクの植付け。

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2015年10月04日

20151003 小麦の掃除

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 農繁期と梅雨以降の湿気で手を付けられなかった懸案を順次片づけていく。今日は小麦の最終的な掃除、梅雨前に刈り取って脱穀したものの、殻や藁と混在したまま、とり合えず袋に入れて貯米庫にブチ込んであったものを出してきて、秋の晴れ続きと乾燥により、ここ数日暇を見ては干し直してきたのだが、今日休みを得て丁寧にごみ取りをする。これを順次粉に挽いてパン作り、一部は稲刈後に田んぼに蒔く。
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