
一見、のどかそーに見える田んぼだがよく見ると・・・

猛暑続きの炎天下、ひたすら除草作業中だったりして・・・

今年は考え方を変えて、思い切って稲以外は全部抜くことにした。これまでは全て刈っていたのだが、本来自然農の考え方としては、土を大切にすることからいわゆる雑草は、抜かずに刈るのである。しかし、そんなことをいってたらこの田んぼの稗は、根元で刈り取ってもすぐに蘖し、早いものは三日で稲を凌駕するのだ。全ての田んぼの除草をするのに、どんなに急いでも二週間、その努力をたったの三日で凌駕されては結果は毎年思い知らされてきたのである。だから抜く。お前ら全部ヌイテこましたるけん覚悟せい。

ところが抜くということは、このやうにあらゆる草の根が絡み合った状態で、当然、稲まで抜けてしまうのである。たった一本の稗を抜こうとした為に、4本四方の稲まで抜いてしまうのである。そしてそれを復元する。抜くことは、稲の周囲の土を奪うこと、すなわち稲にとっての養分を奪うことになる。しかし、しかし、稲と競合する草との闘いを目の当たりにすると、これらを刈っていたのでは到底追いつかず、抜かざるを得ない。

上の写真が曇っているのはレンズの手入れが悪いからではない。猛烈な熱気と湿気のなせる技である。ここまできたらサクセス・・・じゃなくて、もはや肌を露出しては稲の葉に腕を切られるとか虫にヤラレるとかいっていられない。暑い、暑いのである。カッターの内側につけた保冷剤ではもはや一時間も持たぬ。直接肌に密着させて冷やし続けないと、とてもとても・・・これは腹巻きである。海外旅行の際に、肌身離さず現金を持ち歩く為に作ったものである。腹巻きを半分に折って、適当な幅を持たせて仕切を縫い取ってある。そこへ保冷剤を入れて両脇を冷やす。さすがに低温やけどが怖いのでTシャツの上から、しかしこのままでは作業中にずり落ちるので、釣りバンドで肩から吊っていたら、その様子がブラジャーに似ているらしく、ただでさえ変態扱いされている集落の嫌われ者である私は、なんぼなんでもそれだけはやめといたるわ。

稲の色がまだらに見えるのは、旧の水走の溝に雑草を踏み込んだ為に、そこだけで富栄養化したのであろう。しかし一ヶ所だけ気になるところがある・・・

posted by jakiswede at 16:26|
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農作業食品加工日誌2015
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