晴を頼んで小麦の風選を半ば強行。ユキチカラは脱粒しない穂が多く、これらは篩で分けて、両掌で揉んで脱穀し、再度風選にかける。ミナミノカオリは脱穀されているが芒が長く、これに実が絡まって分離しないので手こずる。結局、今年も小麦は2kgほど撒いて20kgほどの収穫であった。
2018年07月03日
2018年07月01日
2018年06月29日
2018年06月27日
20180627 梅雨の晴れ間
梅雨の晴れ間のうちに小麦藁を葺き屋根の材料に使ってもらうべく掃除して束ね直し納品。小麦は熟する前に小鳥に食害されるため、つい早刈りしてしまったのだが、それが仇となって、膨大な扱き残しを出してしまった。仕方なくこれらを一本ずつしごいて実を取り、茎についた余分な葉や草を取り除いて、茅葺規格の大きさに束ね直す。田んぼの周囲の草が伸び放題になってしまったので、これを草刈り中、「今こわれるな !! 」という絶妙のタイミングで草刈り機が故障、店へ持って行ったら普通にかかって快調に動くので、持って帰ったら不動、やってられんので無理やりそれを下取りさせて代替品に買い替え、こういうときの俺は迫力満点やで自分でも怖いくらい。で、気を取り直してあぜ周囲と小麦跡地の草刈りを終えて、「早よ植えんかいぐれるぞ」とやかましい丹波黒大豆を、畔と小麦跡地に植え付け、ようやく田植え最後の難関「サリークイーン」の苗取りに着手。「サリークイーン」は、苗の段階での発育が極端に悪く、今年は二週間も早めに撒いて二週間も遅めの苗取りにしたのだが、結局10cmにも満たない未熟苗をまともや量産してしまった。塩水選・種子消毒・蒔き時調整いずれも功をなさず、打開策が見出せない。悩んでる時間がないので作業を急ぐ。天然の日傘と季節風で心地よいくらいだが、雨の降り出す前に片付けるべきことが多すぎて・・・しかし黒大豆の植え付けをしているときにふと手が止まった。真ん中の茎を噛み切られて脇から葉がせり出した珍しい個体。おそらく根切り虫にやられたのであろう。大抵はこの時期にやられると枯れてしまうのに、こいつは両手を上げて必死に生き抜こうとしている。健気な姿にひととき疲れを忘れる。さて今週中になんとか田植えを完了したい。日曜日は休みをとったので、多分家で泥のように眠り呆けているであろうからイベントはなし・・・になるはず・・・遅れて泣きながら田植えしているかもしれないが・・・明日と明後日はやってます。一応、田植えが終わりますので、イベント化できる農作業がありませんから、秋の稲刈りの頃までは、農作業の告知投稿は致しません。おりにふれて田畑や作物の様子などは投稿すると思いますが、毎週日曜日は、適時適切な農作業をやっており、ご説明もさせていただきますので、ご興味のある方は、告知の有無に関わりなくご連絡ください。個別対応させていただきます。
2018年06月25日
2018年06月24日
20180624 苗取りその2
苗取りの実際について。稲の根は結構強い。しかし苗代の上から葉っぱを持って引きちぎるよりも、やっぱり下からすくってほぐしてやった方が良い。鋤簾で大きく取って、泥の中で土をほぐして根をバラす。この際、注意すべきは、根に絡みついた、ごくごく小さな草の芽である。田んぼは稲の育成にとって良い環境であると同時に、ほかの草にとっても同じである。しかも彼らの方が強い。田んぼにおける稲の活着率はほぼ100%である。とすれば、その根に絡みついたほかの草の活着率も100%とみなければならない。で、彼らは稲の根に絡みついたまま、稲を遥かに凌ぐ速さと強さで成長するのである。想像しただけでも、この苗代の段階でこれらを除去しておくことが、その後の作業をいかに楽にするかを実感するのである。苗代にも田んぼにも、数え切れない種類の草が生える。しかし注意すべきものはそう多くない。6枚目の写真、左から、セリ・カヤツリグサ・ウリカワ・ヒエである。セリは苗代よりも本田に長年生息する。彼らは多年草であり、地下茎を四方に伸ばして増殖する。寒気に弱いので、冬に田んぼを乾燥させて根を枯らし、春の一番草の頃に徹底的に根を除去すれば、かなり制御できる。田植えの時期に田んぼに蔓延ってしまったものは諦めて地上に出てきた部分を刈るしかない。繁殖力は旺盛だが、直接稲を攻撃してこないので、比較的対処は楽である。しかし、後の三者、彼らは苗代にも生息し、稲の成長とともに彼らの根を締め付けて苦しめる。自然農は「草を敵にしない」と説く。しかし、往往にして私は彼らと敵対せざるを得ない。今日はよく晴れて暑かった。夏のデザートの似合う季節になった。当地方、本日「さなぶり」・・・慈悲あまねく慈愛深き神に感謝して今年も紅白の「神丹穂」を植える。本日よりしばらく晴模様につき小麦を田に広げる。