2019年09月19日

20190919 台風が来る

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台風が来る。インゲン豆の柵を補強。私の身長を超えてきた赤米「神丹穂」は見頃を迎えている。しかし少し強い風が吹くと茎が折れそうになっている。柵をしたところでは、うまく網の中を穂がくぐり抜けて、その上で実っている。しなかったところは、見栄えは悪いが数株ずつくくり合わせて共倒れを防ぐ。

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20190919 棒鱈の使い残し

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棒鱈の使い残しがあったのをすっかり忘れていたので、これを戻して、ありあわせの材料でコンゴの干魚料理Makayabu風にアレンジ・・・

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ああ旨い !! 俺ほんまに南の国のシチューの天才やと自分でも思うわ。

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デザートに、ご近所からいただいた「天平の蘇」という乳の固形分を凝縮したもので、説明書によると、すでに6世紀ごろの日本には伝わっていて、甘味料のなかった当時、この自然の甘みは貴重品で、上流階級の正月の宴のデザートに供されたことが古文書にあるらしい。ひさしぶりに本物の上質な力強い味を楽しんだ。秋です。

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20190919 壊れた唐箕

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またしても唐箕です。壊れてます。初夏に麦の風選をしていて、ハンドルの根元をねじ切ってしまったのです。破断したシャフトを取り替えることができれば使えます。パーツは全て揃っていますが、修理するノウハウがありません。置き場所もないので、引き取り手がなければ燃やされてしまうことになります。他に一箇所、4枚目の写真の、手前から2枚目の立て板が外れていて、そんな狭いところへ釘を打つことができなかったので、ガムテで応急処置してあります。こんなものでよろしければ差し上げますので、欲しい方どうぞ !!

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2019年09月09日

20190909 シーズン前半終了

 終わった。本来ならば盆前にここまで片付けておくべきところ、一ヶ月近く遅れて本日シーズン前半完了。長雨の後は再び猛暑の毎日となり、一度倒れた身がその苦痛を覚えているのか、強い日差しと熱い風を感じただけで吐き気を催す。最後は斜面の草刈り中に、稗の茎に足を取られて用水路へ落下。今井の恐怖を思いやる。さて、これで俺は彼岸過ぎまで休む。おまえら自力で猛暑に耐えて育て。

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不耕起の田んぼの除草後の姿。除草が遅れたために分蘖が良くない。全く分蘖しないまま出穂しているものもかなりあり、大幅な減収が予想される。

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これが普通一般的に見られる、不耕起でない、代掻きをして作る田んぼの姿。柔らかい泥の中で育つので分蘖が比較にならないほど多い。

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かつて投稿した、稗に取り巻かれた稲の株元。周囲の株と比べても分蘖が制限されていたことがよくわかる。

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9月は晩稲の出穂ラッシュである。これは赤米の「神丹穂」・・・「豊里」・「サリー・クイーン」が出穂。他は極晩稲なのでもう少し先。

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サツマイモの蔓上げ。サツマイモは周囲に蔓を伸ばす時、節を作ってそこから発根し、補給しながら匍匐前進する。株の根本だけでなく、その枝根も肥大して芋になるので、これを放置すると、芋の数は増えるが小さなものばかりになる。そこでこれらの枝根を断ち切って、根本に芋がつくように促す作業である。この時期ツユクサが繁茂する。その茎はサツマイモの茎とよく似ていて、これらが繁り合うと判別が非常に難しい。

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まずは除草しながら根本を探し、それを境に一方の蔓を全て手繰って反対側に倒す。そして除草した側に枯れ草を敷き詰めて、枝根が土に触れることを妨げ、他方へ伸びた蔓を含めて全体をその上に倒す。そして反対側を除草し、枯れ草を敷き詰めて均等に蔓を戻す。

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ウスイエンドウが枯れた後、こぼれた豆が発芽したので、実験的に夏に植え替えてみたもの。

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数株生き残り、数莢の豆をつけた。ささやかに秋の豆ご飯を楽しんでみよう。

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ブラジル料理に使われる「Feijjão Preto」・・・食材として売られているものを50粒ほどポット撒きにして育苗し定植。薄皮が硬いため若取りは不適。

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下から熟成していく。大量に収穫でき、保存性も良いので腹の足しになる。

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日本の白いんげん「七夕豆」も旺盛。しかしまだ花期で結実は秋半ば。

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一方、得意だった「四角豆」はここ数年絶不調。花は咲くがまだ収穫に至らず。原因不明。

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当地もの「丹波黒大豆」は、枝を支える支柱を施す以外は全く放任。

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枝豆としては10月初旬から、黒豆としては12月中旬以降。

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韓国キムチ用の唐辛子はそろそろ結実。青いまま食べるのもぶっとんで良い。

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こちらはコンゴ・ブラザヴィルから来たピリピリのうち最も成長した一株。50株ほど作ったが、収穫まで行けるのは数株かな・・・

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なかには植えた苗の状態のままのものも・・・

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トルコ原産白ズッキーや新疆ウイグル自治区から来た同品種と思われるものは元気一杯。

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全ての作業を終えて全体を草刈りしてる最後の最後にやってしもた。ここから落ちてあの石に頭ぶつけて背中を強打したものの、なんとか自力で這い上がって体全体を冷やしたら、特に大きな怪我や痛みはなかった。今の草刈機はハンドルから手が離れるとレバーが戻ってエンジンの回転が落ちる。この法面を任されて初めて草刈りした時もここから落ちたが、そのときはレバーのない旧式の草刈機で、ベルトで体に結び付けられてるから、同じように落ちて、頭上に降りかかってきた刃をとっさに振り払って命拾いした。あれ顔面にまともに食うてたら今頃どうなってたかわからへん。

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2019年08月31日

20190831 どこの世界にこんな百姓がいる?

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農作業の遅れを他人のせいにしたくはない。しかし、今シーズン前半は、あまりにも外的障碍が多すぎた。最もひどかったのは隣家の立木の問題だった。田植えをするだけでも精一杯なのに、どこの世界に立木の伐採をしながら田植えする百姓がいるだろうか。

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地主に泣きつかれるようにして借りることになった小さな田んぼでさえ、まともな状態で帰ってくる前提で段取りしていたら、ゴミの山が帰ってきた。どこの世界にゴミを掘り起こしながら代掻きする百姓があるだろうか。

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悪臭問題はもうこれ以上書かないことにするが、当事者も関係機関も、これだけの悪臭の存在を認めないとはどういうことだろう。しかも私を守ってくれる法律さえない。

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作業が大幅に遅れたまま梅雨明けし、直後からの猛暑、しかも盆過ぎまでそれは続き熱中症でダウン、なんとか生き延びたのもつかの間、バンドのメンバーのまさかの死と、それに纏わる様々な問題・・・いったい何日の貴重な晴れを無駄にしたことか、こんなことをやってる場合ではないのだ。夏はあっという間に草の海、まっさきにコンゴから来たピリピリとキムチ原料の韓国唐辛子はなんとか救出した。

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続いて貯蔵可能な豆類の救出もなんとかやっつけた。トルコ原産白ズッキーの救出に着手したのと、バジルに花芽がつき始めたのがほぼ同時で、除草を中断してバジルを守ろうとした矢先に数日にわたって薬剤散布がきた。バジルの加工を優先したために、畑の除草はそこで止まっている。サツマイモの蔓上げさえしていない。その後に来たのが長雨で土の乾く間もない。これで畑はギブ・アップだ。

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田んぼの方はもっと悲惨だ。今は稲の成長が最も早い。ということは、稗類の成長も早く、その根が稲を取り巻いて縛り上げてしまうため、稲の分蘖を抑制する。草丈は腰まで伸びてきているので上からの除草はできず、すべて株間に潜り込んでの作業になる。

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もちろん泥の上を這いつくばり、草いきれの中を這いずり回る。上からは容赦無く太陽が照りつけ、これを何日も続けたがためにダウンを取られたのである。

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ようやく立ち直った頃、急に気温が下がって、本来9月の2週目くらいに出るはずの穂が、8月というのに出てしまった。穂が出ても1回目の除草さえ済まなかったことは初めてだ。

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だめだこりゃ・・・なにもかも後手後手だ。修復できない。ちょっとでも収穫できたら良しとしよう。こんな膨大な作業量を乗り越えたのは、全く初めてだ。同時に、体力が目に見えて落ちてきていることも実感する。これをどうコントロールしていくか、コントロールできるのか・・・全く良い教訓になった。

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2019年08月24日

20190824 farminhos

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バジル・ペーストができました。香りが最も強くなる開花直前の株を選び、葉の柔らかさよりも香りを重視するため、出かけた花穂はあえて入れてあります。塩・ニンニク・松の実はそれぞれ葉の重さの10%程度、オリーブ油は、ようやくミキサーが回る程度に抑えてあり、概ね葉の重さと同じ程度になっています。もっと滑らかに作ることもできますが、あまりこねまわすと風味が落ちるので、やや繊維が歯に残っても香りの方を重視した仕上げになっております。通常の165g瓶入りと、おためし50gの小瓶を用意しております。数に限りがありますので、お早めにどうぞ。

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Pesto Genovese \800/ 165g\300/ 50g

オリーブオイルEx.V.・バジルの葉・ニンニク・塩・松の実

2019.08.29・要冷蔵

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現在この他に、以下のものがavailableです。

キムチ古漬 \500/ 200g

(2019.01.27本漬: 白菜・大根・人参・韮

2018.03.01薬念醤漬: 糯米・鰯・アミエビ・唐辛子・塩・ニンニク・生姜・帆立貝柱・鱈・松の実・桂皮・山椒・胡麻)

要冷蔵

 半年の熟成を経て、いよいよ濃厚な味わいが出ております。ぜひおためしください。

三年味噌 (丹波黒大豆・米糀・塩) \500/ 250g

2016.03.31仕込・要冷蔵

三年味噌 (ソラマメ・米糀・塩) \500/ 250g

2016.03.20仕込・要冷蔵

三年醤油「火香」 (丹波黒大豆・麦麹・塩) \800/ 180ml

2016.04.02仕込・2019.03.26抽出・要冷蔵

(丹波黒大豆・麦麹・塩) \800/ 180ml

2016.04.02仕込・2019.03.26抽出・要冷蔵

 醤油の絞った粕で、あらゆるお料理の辛味付とコク出しに、ごま油と唐辛子で豆豉醤など、さまざまに応用可能です。

醤油と醪については、仕込み日や抽出日などいくつかのバリエイションがございます。

送料は、兵庫発「チルドゆうパック」60サイズでたいてい間に合うとは思いますが、ご注文数によってはご相談させていただくかもしれません。

よろしければどうぞ・・・

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20190824 悪臭三度

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 闘争は続く。現在のところ最も私生活に影響があって深刻な対象は、何と言っても隣家からの悪臭である。隣家は私が猛暑に倒れて農作業を中断していることを良いことに、さらに残渣を積み増して状態を既成事実化しようとしているように見える。放置すれば、私はこの状況を認めたことになりかねず、それよりもっと怖いのは、私自身が、この状況に慣れてしまうことである。悪いことは悪い。嫌なものは嫌だ。やると言ったことはやってもらわねばならず、やらないと言ったことはさせない。隣家は、もう積み増しはしないと言ったのである。しかし現在、毎日のように残渣は運び込まれている。私はそれらを運び出してほしいと要望した。そして彼はそれを承諾した。しかし現時点でそれらが運び出された形跡はない。

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 やらないと言ったことをやるのであれば、もはや問答無用、こちらでさせないようにするしか方法がない。隣家に対して、悪臭が改善できないのであれば、私が立ち入って原因を運び出すまでだと隣家に申し渡して、私は猛烈な悪臭が充満するビニル・ハウスに立ち入って、これらを運び出すことにした。もちろんこれは住居侵入罪に当たる可能性がある。しかし彼らは黙認しているし、よしんば罪に問われたとて罰金は10万円である。なまじ舐められるより、ここは意地を貫くべきと考えた。

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 崩れかけ表面の乾いたように見えるものも、スコップを入れると中の腐臭がたちまち飛散して、蛆やコバエの舞い上がるのに吐き気をもよおしながら、少しずつ一輪車に積んで、彼らの施設の余地で私の圃場に面した部分に運ぶ。そこを選んだのは、私以外の他の住民への影響を、私なりに配慮した結果である。そこまで相手を慮っているにも関わらず、従業員は平気で相変わらず元の場所へ残渣を捨てていく、それを私が運び出す、結局彼らの後始末を私がやることを私自身が認めてしまった形になる。私がいくら怒っても、相手はその時ばかりかしこまって詫びるだけで改善されない。しかしこれ以上の悪臭にはもはや耐えられないのである。とにかく解決を急ぎ、概ね原因となっている残渣を運び終えた頃、急に気温が下がって悪臭そのものが鎮静したのである。これでまたしても数日を無駄にしてしまった。

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20190824 薬剤のヘリ散布にブチ切れ

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 猛暑に倒れ、川に没したメンバーを悼んでいる間に時は流れ、秋風とともに現実に立ち戻る時がきた。私は再結成カーリー・ショッケールの初ライブの告知文に「この歳になって、もう一度カーリーをやれるなんて、もう嬉しくて嬉しくて仕方がない。世の中の理不尽も、俺に対するいわれなき嫌がらせも、すべて許す。なんといっても、俺はこの歳になってもう一度カーリーをやれるんだから・・・それがすべてだ。と書いた。当面それがなくなった今、俺はこれらを見逃しておく理由がなくなった。

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 世の中の理不尽も、俺に対するいわれなき嫌がらせも、交渉の段階を過ぎて闘争の段階に入ったようだ。なぜなら、いくら呼びかけても話し合いに応じず、応じた者もそこで合意されたことを履行せず、議論されている問題そのものを実行に移すからだ。すなわち、「やる」と言ったことはやらず、「やらない」と言ったことはやるのである。であれば徹底的にそれを妨害する以外に自分を守り得る手段はなくなる。

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 盆を過ぎる頃、中晩稲は出穂期を迎える。百姓はそれに合わせて畦の草刈りをし、最後の雑草とりをして、なるべく田んぼに虫が入らぬようにする。と同時に、地域では害虫防除のため薬剤が散布される。私が移住してきた頃は、まだ大型ヘリとトラックによる全面散布で、作業中は外に出られず窓も締め切ったまま、匂いが消えるのを待つ状態であったものが、数年後には個別散布といって、小型リモコン・ヘリコプターによる局所的なやり方に変わった。圃場周辺や畑の作物、農業用水への影響を考慮したためで、これにより対象圃場以外へ漏れることはなくなるとされていた。このような出来もしない暴言を平気で吐くのである。風も吹けば薬剤の霧はみるみる私の畑にも降りかかる。ことによると圃場四隅への散布ムラを気にしてか、ヘリは圃場の外縁を飛ぶ。

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 私の畑では、生食するバジルがまさに収穫期を迎えている。バジルは香りが命なので、葉を水洗いせず、一枚ずつ異物を拭き取って加工する。茶葉と同じ扱いである。毎年これをシートで覆い、ヘリが近づくと体を張ってその圃場の際まで出てバジルを守らなければならない。それで毎年トラブルになる。今年は隣接する田んぼに散布されるのに合わせて、わざとらしく隣接する法面の草刈りをしてやった。彼らは私が草刈りをしているのを見てその圃場への散布を後回しにしたが、私は草刈りを終えても作業しているふりをしてその場にとどまった。やがて業を煮やした作業員から立ち退くように言われたが・・・

「外には漏れへんねやろ、ほなやったらええやん」

「しかし万が一ということがありますので」

「なにが万が一やねん、外へは絶対に漏らさへんというのが原則やろ、やったらええやんか、ヘリコプターから霧ひとつ外へ漏らさへん立派な仕事録画してYouTubeに上げたるさかい」

 彼らは仕事を中断して立ち去った。おそらくその田んぼの主に報告に行ったのであろう。毎年のことなので、私は畑の草取りに専念した。やがて業者の上の者を連れて彼らは戻って来た。道へ出ろと言われたが無視していると、彼らに取り囲まれた。

「おい、お前ら人の畑に無断で入ってええと思とんか」

「仕事を妨害するな、訴えるぞ」

「妨害なんかしてへん、やったらええと言うとんや、田んぼに入って行ったり、作業員に手出したりしてへんやろ、外に影響ないんやったらどうぞやってください、てさっきから言うてるやんか、それをなんや取り囲みやがって、しかも俺の畑やぞ、悪いけど録画さしてもらうで」

「・・・・」

「ええか、この法面までは俺が管理してる部分や、ここに一切かけることは許さん、外側に散布漏れができるんやったら畔から手作業で撒いたらどうや、それが仕事ちゅうもんとちゃうんかい」

「・・・・」

「おい、お前らプロやったらなんとか言わんかい、それが仕事やろ」

「・・・・」

「ちゃうんかい」

「・・・・」

「ちゃうんかい」

「・・・・」

「ちゃうんかい」

「・・・・」

 彼らは作業を断念したが、おかげで私も一日を潰してしまった。こうして一日一日と仕事の手を止めさせられるのである。


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2019年08月09日

20190809 熱中避難

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 あかん。もう限界や。体温が40℃超えて来た。自分でも何やってるのかわからん。動作が止まってる。サリークイーンの田んぼ半分までやったが、残念ながらここまでや。部屋に戻って休もうとしたが、強烈な臭いと暑さで休むこともできん。

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近隣の宿泊施設へ行ってみたら、たまたま空いてたので、とりあえず避難。しかし休まなあかん時に休めんような部屋は、自宅とは呼べんよな。

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 いや正直危ないとこでした。生死の境目をうろちょろして三途の川のほとりで川遊びして来ました。とりあえず暑さと悪臭に耐えて自宅に戻って来ました。常に体温計を持ち歩いていますが、まあ平熱よりちょっと高いくらいで落ち着いています。舌の根で測定して体温計で40℃行きかけてた時は、すでに意識混濁し始めていて、目の前が暗くて青いフィルターがかかったようになりました。とにかく死ぬのは嫌なので、無我夢中で部屋に戻って浴槽にあらかじめ張っておいた水にすっぽり浸かって栓を抜き、頭から水道全開にして、水を循環させながらひたすら体を冷やし続けました。毎年一回か二回はやりますので・・・でも今回は意識が確かになるまで15分くらいかかりました。体温は38℃弱でした。さらに30分くらい水に浸かったらようやく元気が出て来たので、何も持たずに神戸セミナー・ハウスへ避難しました。

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とにかく熱中症から熱射病に達した場合は、ひたすら急冷、心臓発作の危険と背中合わせになりますが・・・台風が過ぎ去るまでは、とりあえず全てストップ。限界ですな。盆までに片付けたかったけど、命とは引き換えにならん。


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2019年08月08日

20190808 立秋過迄

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 さすがに立秋を過ぎると朝夕の風は涼しく、前のような密度の濃い湿気が抜けて、空虚な暑さの中にクマゼミのやかましい鳴き声がむしろ虚しく響くほど。私が最も夏の終わりを痛感するときです。夏の間は絶え間無く吹き出す汗に火照っていた肌が、ふと冷たく乾くようになります。それを見て心は急に締め付けられ、あーシタラよかったとかこーシタラよかったとか、暑さに理性を失った頭脳がとりとめもなくいらんことばかり考えていた若い頃を懐かしく思い出します。ああ、今年も夏が終わっていく・・・Bossa Novaが最も似合う季節を迎えました。

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 そんなことを美しい部屋で美しい風景の中で、美しい食べ物飲み物に満たされて想っているのなら良いのですが、日中の炎天下の激しい労働、土に這いつくばっては太陽に焼かれ、青フィルターをかけられたかのように視野が変色し頭痛とともに意識が遠のいていくのを素早く察知して、いち早くパラソルの陰に避難して体を冷やし、気を取り直してまた出ていくということを、それこそ無数に繰り返して夕方近くになると、慌てふためいてバイト先へ駆け込む。そこは生鮮食品を扱うので全巻強烈に冷え切っており、どうやらそれで喉をやられたみたいで、漢方でいうと麦門冬湯の世界。

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 深夜に帰宅して一息つけるかというと、これが以前に投稿した「最後の田植えになるかも・・・」のもう一つの問題で、反対側の隣家による強烈な悪臭のために、窓も開けられないのである。これは三年前から始まり、初年は原因がわからず、二年目に隣家の施設から出ていることを突き止めて苦情を申し立てたところ、「もうしません」と言われていたのに、この夏の初めにまた匂い始めたので念を押したところ、途中経過はややこしくなるので省略するが、結局のところ「やる」のである。そして「やった」のである。その結果、今年も私は窓も開けられず、現在の室温44℃、悪臭も漏れてくるところで、美しいBossa Novaを聴きながらこれを書いているのである。なんというサウダージ・・・甲陽園へ帰りたいよやっぱり・・・

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 外は暑いのか涼しいのか、私は暑いのか涼しいのか、気温や体温の感覚が全く狂ってしまって、冷たいものを飲むのは良くなさそうだから心がけて温かいものを飲んでいるのだが、ためしにさっき体温を測ってみたらなんと40℃ちかくある。確かにここ数日足元がふらつく。しかし体温を超える猛暑と言われながらもさほど暑さを感じないのを、暑さに慣れたと思い込んでいたら、体温が高くなっているので暑さを乗り越えていただけのことか、これぞまさしく「心頭を滅却すれば火もまた涼し」の境地、いまこそ俺は到達したぞ。体調は悪くない。ただ理性が飛んでしまってて、複雑な物事を考えることができない。バイト先は寒いので、中にセーターを着込んでいたら、常連の若奥様に「ダイエット ? 」と訊かれたので、「いや、熱中症で体温上がり過ぎて外気が寒いんで着込んでるんですわ」「燃える男ね」「ためしてみます ? 」「ありがとう、まにあってますわ」

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 隣家の息子が帰ってきて農家として跡を継ぎ、大きな施設を建設したのは2014年のことだった。前の年に事前に説明があり、絵図面とともに事業計画の一部始終を知った。その時は村の誰も反対しなかった。後継者不足に悩む村にあって、新規事業で農家を継ぐことは賞賛された。ところが、いよいよ大型重機が入って整地、基礎工事、そして大まかに鉄骨が組みあがった段階で、村じゅうがこれに反対しはじめた。私も村人から一緒に反対するよう耳打ちされ、数日後に集会が行われた。それは目を覆うようなリンチであった。およそ人が人に向かって発せられたものとは思えない罵詈雑言、わけのわからない怒鳴り声や悲鳴が渦巻いた。あまりの混乱に、全員が一人ずつ忌憚のない意見を述べるようにと定まって、順番に一人ずつ意見が述べられた。要するに課題は、ボイラーによる騒音、従業員や出入り業者による交通の増加、よそ者が入ることによる治安の悪化が主であった。私以外の村人全員が反対派であった。私は、反対でも賛成でもなかったので、もし騒音が問題だというのなら、設置されるボイラーから出る騒音が周囲にどの程度聞こえるかのデータをもとに、環境基準に照らして、具体的な数字を持って議論したらどうかと提案した。その瞬間、蜂の巣をつついたような騒ぎになった。「よそ者のくせに」「ああいうもんが入ってくるから反対なんや」「よそ者は出て行け」・・・

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 このときからである。私に対するあからさまな排斥が始まったのは。私は、隣家に与するものでもなければ、長いものに巻かれるものでもなかった。しかし実際には、村じゅうの「白い眼」を一人浴びることになった。それは、なあなあのうちに事業が開始され、なんと最も強硬に反対していた老人さえもそこへ買い物に行くようになっても、私だけは許されることがなかった。別に私は集落と関わりを持ちたいとは望んでいないので、それは一向構わなかったのだが、その態度に不満を持つ者からの嫌がらせが頻発するようになった。まあそれ以上は書くのも嫌なので省略する。こうして隣家とは、特に仲が良かったのだが、その三年後から状況が変わった。

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 結論だけを書く。要するに、施設で出た事業残渣を積み上げて腐食させ、有機肥料として循環させる新しい循環型農業の取り組みなのだ。これには県から助成金が出ていて、何年かの計画で軌道に乗ればモデル・ケースとして普及させるという。そんなことはどうでも良い。問題は、その排気が、私の親書と台所の正面の至近距離から出るということだ。これについて改善を求めたが、これは県のモデル事業になっており、設計図面ごと変更することは、今からでは無理だという。では悪臭の問題についてどう考えるのかと詰め寄ったのだが、悪臭は検知されていないという。これも結論から言うと、悪臭があるかどうかというのは、一定の距離や高さの定点を観測して、そこでモニターと称する職員が匂いを感じるかどうかで判断されるという。その定点は屋外であって、私の台所や寝室ではない。では私の台所と寝室へ来て、臭うか臭わないかを判定しろとさらに詰め寄ったのだが、それは法的根拠がないので実施できないの一点張りなのだ。神戸市・兵庫県・警察を含めあらゆる手を打ったが、いずれも効果がなかった。隣家は申し訳ないとは言うのだが、事業は続ける。つまり悪臭は排出され続け、それに対して私は打つ手がないのである。

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 どんな臭いかというと、おもに鶏小屋の糞尿の臭いにチーズのような脂っ気が加わった感じの臭いである。いまも、ほとんどものを考えるという気力が起こらない。ただただ吐き気と暑さに耐えるのみ、ようやくのことでこれを書いたが、読み直す気力もないのである。写真は現在の田畑の様子。解説はまたいつか書きます。

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