Jeanne Lee/ Ran Blake: The Newest Sound Around; Limited Edition (CD, Solar Records, 4569913, 2012, EU)
1Laura5:10
2Blue Monk4:45
3Church On Russell Street3:11
4Where Flamingos Fly4:15
5Season In The Sun2:29
6Summertime4:31
7Lover Man5:12
8Evil Blues3:05
9Sometimes I Feel Like A Motherless Child2:42
10When Sunny Gets Blue4:52
11Love Isn't Everything1:18
12Vanguard3:13
13Left Alone2:51
14He's Got The Whole World In His Hands2:06
15Straight Ahead3:11
16Sermonette [Live]3:25
17Round About [Live]2:25
18Where Will You Be? [Live]1:33
19The Outcast [Live]3:11
20One Mint Julep [Live]2:01
21Lonely Woman [Live]4:22
2015年6月11日にOrnette Coleman氏が亡くなったのをきっかけに書きはじめた所蔵Jazz音源レビュ、Jazzの音源は所蔵する全てのうちのほんの一部なのに4年近くかかってしまった。毎日一枚とは行かずとも、何日かに一枚ずつは聞いていたのに、終わったのはつい先日だ。これでは全ての音源を聴き終わるまで生きていられるかどうか、いや考えようによっては、死ぬまで音源に不自由しないということだが、しかし日々未経験の音楽にも触れているので、ちょっとは増えることもあるだろうし・・・
最初に書いたものがOrnette Colemanの ≫The Shape of Jazz to come ≫だった。このアルバムの眼目は、なんといってもとっぱしの ≫Lonely Woman ≫であって、もはやこの一曲でOrnette Coleman氏の仕事は完成されたとさえ言える。私にとっても、Jazzはつまるところこの一曲に尽きる。それほど究極的な名曲である。名曲にはカバーがつきものだが、歌が付いたと知ったのは後のことだ。Archie Sheppの非常に実験的なアルバム ≫Blaze ≫で囁くような、叫ぶような、泣くようなポエトリー・リーディングを聞かせてくれていたJeanne Leeと、エキセントリックでミニマムな音をセレクトするピアニストのRan Blakeのデュオ、この一連の録音の中に ≫Lonely Woman ≫を見つけた。数あるカバー・バージョンの中でも抜群の音空間、原曲とは全く異なる、原曲が完全に解体されて、ごくわずかな骨格と、それにこびりついた肉片だけのようになった、まさにアヴァン・ギャルドな小片、しかもライブ録音である。こんな解釈はこれ一つしかなく、このCDでしか聞かれない。
≪ The Newest Sound Around ≫原盤は1962年、RCAから発売されている。そのLPは11曲入りで、のちにCD化されるにあたって未発表の4曲が加えられた。さらにSolar Recordsが2012年に再発した時にライブ音源5曲が加えられた。そのなかにこのライブ音源が含まれている。しかし、その後、RCAや他のレーベルからリリースされたCDにこれら5曲は含まれていない。 ≫Lonely Woman ≫が収録されているのはSolar Records盤だけであり、他のバージョンと同じジャケットなので注意される必要がある。
さて、まだまだ書き足りないアルバムもあるが、次はR&BとSoulいってみましょか・・・あんまり持ってないからこれはすぐ済むけどね・・・