2011年11月13日

20111108 小麦畑で捕まえて

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 来シーズンから、自分で焼くパン用の小麦粉の自給を目指す。同時に、今まで味噌や醤油を仕込むための麹菌に頼っていた醗酵原料についても考え直すことにする。麹菌は、上のようなカンパーニュ風のパン生地には良く合うのだが、cafeminhosでの供給を目指す料理につけ合わせるためのフランス風のバゲットの、ソースを吸収するようなモチモチした生地には向かないようである。カンパーニュはこれで一応の完成をみたと考えて、バゲットの生地や醗酵について、もう一度考え直してみたい。

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 金・土と雨が降って中二日空いたので、畑もずいぶん乾いたものと思いきやこの有様である。しかし今週は半ばにも天気か崩れ、その後は冬型の気圧配置になるという。ここ六甲山の北側は微妙な立地で、夏は瀬戸内側気候に影響されて蒸し暑く、それに六甲山を越えた南風による風炎現象にも翻弄されて猛暑となる。しかし気圧配置が冬型になると、阪神間は快晴であっても、ここは遥か遠い日本海側のようにどんよりと湿った寒さに見舞われ、冷たい雨や雪が頻繁に降る。しかも連日の濃霧。「近畿中部」に位置していながら、夏は「南部」、冬は「北部」の天気予報に留意しなければならない。しかも往々にして両者は矛盾するのである。春秋は特にその傾向が顕著になる。というわけで、中二日晴れたのに畑から水が退かない。4日に溝を切って水はけを良くしようとしたのであるが、泥沼に耕耘機をとられてまっすぐ進まずにスタックしたのは前述の通りである。しかし麦まきの適期は今であり、これを逃すと状況は不利になる。初めての栽培に不利な条件は禁物であるので、とにかく種蒔きを試みる。明日の晴れに賭けてギリギリの選択、麦の種の消毒に取りかかる。

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 麦の消毒には何通りかの方法が知られているが、麦麹を起こしたときに、友人から玄麦をもらって水に浸けてふやかした経験から、麦は吸水性が高く、しかも早くに膨らんで潰れやすいことを知っているので、調べたいくつかの方法のうち、最も浸潤時間が短く、扱いの丁寧な方法を選んでみた。まずは冷水に5時間程度浸す。これは、12-14 ℃のデータである。

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 5時間後には、この通り大きく膨らんでいる。これを50-51 ℃に保たれた温湯に1-2分、直ちに55 ℃の温湯に5分浸し、素早く急冷する。種子消毒は非常にデリケートで危険の伴う作業である。温度計が風呂場のタイルに落ちて割れればそれっきりだし怪我もするし、薬品が麦に吸い込まれてどうなるかわからない。ひたすら細心の注意を要し、複数のたらいを二重にするなどして、「直ちに」と「保って」を両立させる。


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 常温にまで放冷された麦の種子は、このように広げて一晩水を切る。

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20111105 雨

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 猫が教えてくれた通り、天気予報は外れて今日は未明から雨が降り出した。先月から毎週末が雨に見舞われており、しかも結構まとまって降るので、平日に働きに出ている兼業農家では、稲刈りに手を出せず深刻な事態に陥っている。あちこちに次の田んぼを刈るために待機させているコンバインが、雨よけのブルー・シートをかぶったまま放置されている。もうとっくに刈り終えていなければならない品種である。これ以上遅らせれば、乾燥しすぎて胴割れを起こして売り渡し価格が下がるはずだ。籾の内部は乾いているのに、雨のために籾が濡れれば、刈り取りと脱穀を同時にやるコンバインでは、脱穀の際に濡れ籾が詰まって難儀なことになる。しかも水分が籾に付いて、気温の高い今年の秋では、保管状況次第ではカビが出るかもしれぬ。ことほどさように、現代生活と百姓仕事、しかも大規模経営は、天気次第で地獄の責め苦に遭う。


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2011年11月12日

20111104 麦畑の準備

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 麦畑の準備を急がねばならない。11月の初頭には種蒔きをする必要があるのに、いろいろ手間取って土作りが未だ終わっていないからだ。昨日は、Dr.イワサキご一家のご協力でかなり進んだのだが、予定地の切り藁作りが途中・・・おっとっと・・・あぶねえあぶねえ、指までぶった切るとこだったぜ・・・

 


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 もとい、予定地の切り藁作りが途中だったのでこれを完了させ、全体に米ぬかを撒いて混ぜ・・・


 


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 これを鋤き上げるのだが、晴れ続きと侮っていたが地面の下はトンデモナイぬかるみで、耕耘機がまさかのスタック・・・この救出に小一時間を浪費し、畦で休んでいたら、顔見知りの近所の猫が心配して見に来てくれて「明日は朝から雨や」と言う。「なに言うてんねん天気予報では夜から雨や」「信じる信じひんは勝手や」と言うて耳の後ろひと掻きして大欠伸した後すたすたと行ってしもた。

 

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 わざわざ知らせに来てくれたからには本当のことであろうと、午後から予定していたバジル摘みを脱穀に変更した。籾の混入の段取りの関係で、まずはインディカ米の「サリー・クイーン」から取りかかる。


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 「サリー・クイーン」は長粒米であって籾が軽く、コシヒカリなどと同じ強さで脱穀していくと、籾殻に混じって中身の入った籾まで飛ばされるそうだ。事実、通常の強さで脱穀を始めたところ、かなりの籾が飛ばされてしまったので調整を要する。この機械では、脱穀の強さと選別のための送風の強さを個別に制御することは出来ず、エンジンの回転数をスロットルで調整して一括制御する。


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 目安は、脱穀されていく度合いを表示しているこのインディケータである。稲と麦の境界あたりまでスロットルを緩めて作業続行。


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 脱穀された籾である。確かに粒が長い。籾全体の収穫量は、ざっと50kg。

 

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 続いて赤米の脱穀である。長くて強い毛が生えており、これがこの後の籾摺の行程を難儀にする。これはざっと20kgの収穫であった。

 


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 機械が奥にしまわれていたので、手前にあった勝手のわからぬ機械をどけるのに手間取ったが、なんとか夜露の出始める刻限には終了。

 

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 出た藁は、本来全量を田に返すのが基本であるが、資材として活用しておく分だけは、取り分けて納屋に保管する。藁を数本とって穂先をこのように結び、

 

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 この上に稲束を4束ずつ互い違いに4段重ねて合計16束とし、先の藁の根元を結わえる。

 

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2011年11月11日

20111103 冬支度

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 今日は、ここのところ継続的に手伝いに来てくれているDr.イワサキ御一家とともに冬支度である。中稲の跡地に切り藁を撒いて米ぬかを施して全体を鋤きあげて冬の間寝かせて田の土作りをするのであるが、手始めに稲刈り後の切り株を刈ってしまわねばならん。旦那にはその草刈りと、晩稲の跡地で麦を作りはじめる土作りの準備として、中稲の藁を晩稲の跡地に切って撒く作業をお願いして、奥さんと娘さんには、イチゴの移植の準備として、赤紫蘇に覆われたイチゴの残り株の苗出しやタマネギの間引きなどをお願いし、私は土手や畦の草刈りに取りかかる。続いてキュウリニガウリのネットと柵を撤去し、土作りに備えて堆肥を畝の脇に用意した。隣で生きながらえている白ズッキーとカボチャの畝が片付いた頃には、タマネギの苗も20cmくらいに成長して移植出来るという寸法よ。お礼は、丹波の黒豆最終収穫穫り放題・・・下は無言で枝豆穫りに熱中する親娘。

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2011年11月10日

20111030 大根がそろそろ

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 大根の間引き菜・・・というか、間引き遅れで大根の収穫みたいなもんですな。


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 大根は小さいうちの方がつーんと辛いのでキムチに、葉っぱは刻んでチャーハンに・・・


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 丹波の黒豆も、枝豆として収穫出来る最後の時期、食べきれない分は剥いて冷凍してポタージュに・・・


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 赤紫蘇の穂は、干してしごいて茶にする。どうせこぼれ種が畑にわんさかあるに決まってるから、種は採らない。


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 インゲンも剥いて分けて保存してフェイジョアーダやアフリカン・シチューに・・・


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 バイト先で売れ残ったはまぐりが、パックの中でぶつぶつ言っていたので、このままゴミダメの中で一生を終わらせてしまうには忍びなく、閉店間際に買ってしまった。せめて最期はタマネギやトマトやワインの中で終わらせてやりたかった。ご馳走さまでした。合掌・・・

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2011年11月09日

20111028 押切とサツマイモ

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 脱穀の終わった稲の藁を刻んで麦畑の予定地に撒きたいのであるが、かねてからお気に入りの「押し切り」が、これまた不可思議なことに刃が台座に逆に取り付けてあったのである・・・いや、私には逆に思えた。ちょっとよく見てほしいのだが、本来「押し切り」というものは、刃が上を向いていていていて、ればーにはスリットがあって刃を一定の間隔をあけて挟むように降りて来る。上の写真のようにレバーを開いてその間に切りたいものを入れ、レバーを下げると、レバーによって押し切られる形である。従ってレバーの降りる側を長くして脚で踏めるようにしておかないと、レバーを引き上げる際にスリットに挟まった切りくずが刃をかんで引き上げることが出来ない。しかし、もともとこの「押し切り」は、レバーの降りる側が、台座の端ギリギリに取り付けてあったので、刃の切れ味はすこぶる良いのだが、レバーを上げて次の動作に移るのに非常に難儀したのである。そこで意を決して、独断でこれを改造した。古い代物なので、台座に取り付けてあった木ネジを緩めることは、いかにしても不可能であったので、斬鐵剣でもって一刀両断にし、ついでに刃を研いだ上好いたらしゅうに取り付けたった。その後調べてみると、確かに逆向きに使う「押し切り」というものがあって、なんとレバーを向こう側にして、手前を脚で踏みながら向こうへ押し切るらしい。しかし写真で見てもいかにも使いにくそうで、やはりこれは改造に限る。


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 刃を磨いているとこのような刻印が浮かび上がった。「Form Rejister?? ・・・どういう意味だろ ?? resist」なら「抵抗する」とか「耐性がある」という動詞だが、「resistance」という名詞形はあっても「resister」という名詞はない。「register」なら「登録する」という意味なので、結局何を意味しているのかわからない・・・調べてみてもわからん ?? まあええ。各部を磨いて注油して取り付けた。この「押し切り」は非常に精巧にできていて、台座の刻印のあるパーツがアールを描いているのだが、実は刃がこのアールに沿って、レバーの動きとは逆にゆっくり動くのである。つまり、レバーを向こうから手前に降ろして来ると、刃は逆に手前から向こうに、しかも水平にではなくこのアールに沿って山型に動く。現行の新しい製品や、納屋に置かれてある他のものは全て水平移動であるのに対して、この動きは、切れ味を更に良くするための、極めてアナログな工夫であろう。日本の古い道具というものには、細かいところに感心させられるものが多い。

 

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 藁切りより先にサツマイモを半分ほど掘る。こちらは「ベニアズマ」という品種で、関西でサツマイモと言われれば、「鳴門金時」か、これである。


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 さて今年は「コンパニオン・プランツ」の考え方を導入して、サツマイモのの間に鶴の子大豆を混植してみたのであるが、結果は平年とあまり変わらなかった。むしろ、生い茂るサツマイモの蔓に巻かれて大豆は早くにその中に埋没し、貧弱な株にしか生長しなかった。鶴の子大豆の味噌を増やそうと目論んでいたのであるが、アテが外れた。


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 また、サツマイモの生育初期に、著しい遅れが見られた。葉は、大豆から離れて茂りはじめ、やがて大豆を取り巻くように育ち、最後には取り込んでしまったような勘がある。上は、干し芋用品種の「タマユタカ」で、これはもともと地中深くに実る性質があるのだが、今シーズンはそれがいっそう顕著になり、しかも大豆の植わっていた場所を避けているようにも見える。この傾向は「ベニアズマ」にも見られた。以上の観察により、インゲンとシシトウ類と同じく、私の圃場では、巷で言われているほどに「コンパニオン・プランツ」の効果は上がらなかった。とりあえず明日「山カフェ」販売用のものを選んで干すことにした。


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2011年11月06日

20111025 冬野菜の観察

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 バイトがタイトにはまりすぎて、畑でゆっくり作物と対話している時間がありゃあせん。しかし現金収入はこれでカツカツ、ひたすら現状維持で耐え忍ぶしか、いまのところ方策なし。おかげで大根の間引きは遅れるわ・・・


 


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 フェイジョアーダ用の黒インゲンはカビカビぱあこになるわ・・・


 


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 ニンニクが発芽して、所々ダブルで出とおやつがおんのに芽掻きもしてへんし・・・


 


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 赤紫蘇の穂を摘んで佃煮や茶にしてほのかな香りを楽しむつもりが・・・


 


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 バジルにも花が咲いて葉の香りは落ちる一方・・・


 


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 枯れたと思ったトルコ原産の白ずっきーちゃんがどんと大きくなっているのにも気がつかず・・・


 


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 ええいめんどくせぇってんで「山カフェ」に出して掃除した後の羊の骨でスープを作って食らう。ああ時間がない・・・

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2011年11月04日

20111020 赤米の稲刈り

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 続いて赤米の稲刈りである。赤米は背丈が高く、相対的に株元が弱いために全て倒れ伏すといっても過言ではない。従って、このようにあらかじめ9株ずつを一まとまりにしてくく括くることによって、等復しても穂先が水に浸かることの内容に摺るのであるが、稲刈りの際にはどこから刈りはじめるにせよも、ある株元には別の穂先がかぶさっている形になっているので、それを慎重に取り除きながら刈り進めることになる。さのなくばある株元を持った左手が別の穂先をつかんでしまって、手を離さなければ稲束を取り出すことが出来ず、手を離すと稲束がばらけてこれを一本ずつ拾い集めねばならなくなるのだがそれを拾い集める左手が別の穂先をつかんでしまって、その手を離さなければ稲束を取り出すことが出来ず、手を離すとせっかく集めた稲束がばらけてこれを一本ずつ拾い集めねばならなくなるのだがそれを拾い集める左手が別の穂先をつかんでしまってその手を離さなければ稲束を取り出すことが出来ず手を離すとこれまたせっかく集めた稲束がばらけてこれを一本ずつ拾い集めねばならなく集める左手が別の穂先をつかんでしまってその手を離さなければ稲束を取り出すことが出来ず手を離すとせっかく集めた稲束がばらけてこれを一本ずつ拾い集めねが別の穂先をつかんでしまってその手を離さなければ稲束を取り出すことが出来ず手を離すとせっかく集めた稲束がばらけてこれを一本ずつをつかんでしまってその手を離さなければ稲束を取り出すことが出来ず手を離すとせっかく集めた稲束がばらけてこれしまってその手を離さなければ稲束を取り出すことが出来ず手を離すとせっかく集めた稲束がばその手を離さなければ稲束を取り出すことが出来ず手を離すとせっかく集めさなければ稲束を取り出すことが出来ず手を離すとせ稲束を取り出すことが出来ず手を離すり出すことが出来ず手を離すが出来ず手を離出来ず手を来ず手ずそれを怠ればなくばある株元を持った左手が別の穂先をつかんでしまって手を離さなければ稲束を取り出すことが出来ずばらけてこれを一本ずつ拾い集めようとするのだがそれを拾い集める左手が別の穂先をつかんでしまって手を離さなければ稲束を取り出すことが出来ないということを繰り返すことになるので、とりあえずどこでもいいからなるべくうえからみてうえになっているとおもわれるところのあしもとからはじめるとだんどりがよいのである。しかもあかごめはたいそうたけがながいのでわたしのさおではまにあわないからなるべくひざうえくらいでかるのがのぞましい。さもなくばいなきにかけてもじめんをずって雨に濡れ泥に埋没して発芽するやもしれず、そうなりたくなければ短く刈るのである。そうしたつもりでもかけてみると地面につくときは、下ノ江のように穂先を開くべく稲木に横に棹を通したり、設置しない工夫を摺るぞ摺るぞ摺るぞ摺るぞ摺るぞ摺るぞ摺るぞ摺るぞ摺るぞ。


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2011年11月03日

20111019 コシヒカリと黒米の籾摺

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 続いて翌日、コシヒカリと黒米の籾摺である。この行程は、手作業では石臼で、あるいは水車で、籾を搗くなり擦るなりして籾殻と玄米を分離し、籾殻を吹き飛ばして玄米を得るのであるが、例えば石臼でやろうとすると、小さな石臼では一日中作業してもその日に食う程度の量をとるのがやっとだし、大量に作ろうと思えば巨大な石臼に丸太を十字に架け渡して、屈強な人夫が4人がかり、あるいは牛が頭で押して一日中ぐるぐるその周りを回った後、唐箕にかけて分離するという、実に大掛かりな作業をせんければならん。この部分だけは、米作りにおいて機械から脱することが非常に困難な行程である。仮に動力資源が枯渇した場合、この行程は国や農協によって集約せざるを得なくなる事が予想されるのであるが、その場合、品種の混入を避けるために、遡って栽培出来る品種が限定されるようになるだろう、まだ今は、このように多様な米を食することができるだけ幸せというものである。


 


 


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 段取りの都合上、黒米から脱ぷしていく。機械に左手にある投入口から籾を投入すると、機械の上部に吹き上げられる際にまずはゴミを除去し、そこからこのような皿に落ちて来る。この皿は右から左に、奥から手前に、緩やかな下り傾斜のついた、左右に素早く振動する皿であって、傾斜の角度を微妙に調整することによって重い籾と軽くなった玄米とに分離出来るようになっている。ここを通った籾は、まず機械の底に落ちて速度の異なるゴム製のローラーの間に送り込まれる。そこで摺られると、籾殻が玄米から離れて、これが風によって再び機械の上部に吹き上げられ、その際に籾殻とゴミが除去されて、この皿に戻される。つまり最初のプロセスは循環系統になっていて、この皿を目で見て分別の状態を確認する。玄米と籾の混じった状態のものは、奥から手前に揺すられながら流れてくる間に、重い籾は左手に、軽い玄米は右手に集まるので、籾の混入がない程度に摺られた玄米の幅を見定めて、皿から落ちる受け口の幅を調整するのである。受け口の幅を調整するには、スライダーを操作するだけで良く、スライダーの右に落ちると仕上がり米の出口に排出され、左に落ちると循環系統に戻されるという仕組みになっている。


 


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 仕上がり米の出口から排出された玄米である。左手のオレンジ色の道具は「万石」といって、傾斜を利用した自動的な篩である。仕上がった黒米には、一部籾殻やゴミが混入しているのがよくわかる。売るならともかく、自家消費する分には、どうせ洗って食べるので問題はない。


 


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 一方、循環系統で吹き飛ばされたゴミや籾殻の排出口には、このような太いホースの先に網状になった専用の袋を取り付けて、籾殻を回収する。籾殻は、田畑の土壌改良に使ったり、薫炭にすると肥料にもなる貴重な資材である。下の写真はコシヒカリの玄米。常食するコシヒカリは、去年より作付け面積を減らし、栽培方法も変えたため、収穫量は去年の200kgに対して今年は約120kgであった。私自身の消費量は80kgであり、残り40kgのうち、作業を手伝ってくれた人たちへのお礼に20kg、「山カフェ」での販売その他でほぼ全量消費予定である。


 


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2011年11月02日

20111017 インディカ米の稲刈り

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 今日は、晩稲の稲刈り第一弾、まずはインディカ米の「サリー・クイーン」である。葉は未だ青いし青い穂が出続けているのであるが、穂先は十分に熟しているし、晩稲の刈り時であるので刈ってしまうことにした。手で刈る場合、3カ所ずつ6カ所分をひとまとめにして、根元を揃えて置いた上に上にと、互いに角度を変えつつずらして重ねて行くと、後で束ねるときに段取りが良い。


 


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 後ろ姿で申し訳ない。新メンバー、在タンザニア日本大使館職員だった「たっちゃん」である。帰国して農業を志し、これから住む場所を捜して百姓をしたいという。

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