コシヒカリ
黒米
インディカ米「サリー・クイーン」
赤米
8/26に研修を受けた店舗巡回の仕事でドツボを踏んでいる。ほんの数万円の仕事に、かれこれ半月以上ももたついている。「事務局」とやらの段取りの悪さと連絡の悪さと不誠実な対応に、開いた口が塞がらん。
こういうときは、がつんと一発、美味いものでも食って憂さ晴らし。羊肉とひよこ豆と、いろいろ夏野菜の煮込み。
こっちはまくわうりとししとうとなすと豚肉の心頭滅却炒め。私の作るししとうは、たとえ甘長であっても全部大当たりで火もまた涼し。
大根と白菜の種を採っておく。8/31に第一弾播種。続いて本日、台風の過ぎた雨後の土を狙って第二弾播種。
最盛期には毎日20本もの実りを授けてくれたキュウリも、遂に枯れ落ちた。その向こうはニガウリ。
ボッキーニも台風の影響か、全体がしなびてしまった。中から一株だけ、最後の力を振り絞って勃起しようとするものあり。
トルコ原産の白ズッキーも大半は枯れ落ち、一部がなお生きようとしている。
3株だけ実ったスイカも腐ったり動物に食われたりして全滅。
サツマイモとコンパニオンを組んだ鶴の子大豆は、枝豆として採り時を迎えている。
赤紫蘇の旺盛な生命力に挫かれそうになっていたコンゴのピリピリも、ようやく花芽をつけた。
ブータンの唐辛子も、時期を大幅に過ぎてようやく熟す。
こぼれ種から発芽したひょうたんたち。一番右のものが最も無傷だったが、ここ数日の蒸し暑さで遂に腐敗しはじめたので、全部まとめてビリンバウ用に加工する。
台風一過、赤米出穂 !! 一昨日には見なかったので、昨日今日の台風と大雨のさなかに出て来たと思われる。けなげなもんや・・・さて、いよいよ出そろった。収穫の秋 !!
コシヒカリは一難去ってまた一難、しかし、最も倒れたところでも、ギリギリのところで水没は免れている。
コシヒカリと共通管理の黒米は、株が強いのか傾きもしていない。
台風の通過を待って落水する。強い風に備えるためには、水位を一杯まで上げた方が有利だが、稲刈りの適期まで、あと二週間なのである。本来ならば落水を始めるべきところ、嫌なタイミングで台風が来た。急いで落水する。また、台風が来ているというのに、あえて直前に畦の草刈りをした。畦に草があれば防風効果も期待出来たのだが、ウチでは田畑を共用しているので、落水した水の行き先は畑なのである。従って排水を良くしなければならず、そのためには溝を掘り上げねばならず、そのためには草を刈っておく必要がある。背骨がミシミシと音を立てとる・・・
インディカ「サリー・クイーン」出穂 !! 収穫率はコシヒカリの半分以下とのデータであったが、見る限り数的には遜色ない。
台風が来るので、大根の播き床を急いで作る。未だ先日の豪雨の水が残っていて、土が重くて言うことをきかぬ。しかし、台風の雨はもっと大量であるから、今日を逃してはさらに一週間程度蒔き時が遅れる。大根は特に、蒔き時に収量が大きく左右されるので、ここで挫けては何倍もの労苦と損失となって突き返されて来る。草かんむりに時と書いて「蒔く」・・・さすがに漢字は言い得て妙・・・て、感心してる場合ちゃうわな・・・いててて。
20110826ゲリラ豪雨、私は大阪に仕事の打ち合わせに出ていて、夕刻に帰るまで全く知らなかったのだが、この日、当地方では午後から天気が急変して雷を伴った暴風雨となり、約一万戸が数時間停電するほどの被害が出たのである。大阪は晴れ、私の帰宅したときも、天気はこのように雨上がりの晴れだったのだ。しかし周囲の惨状は凄まじく、田んぼの稲はこの通り渦でも播いたように倒れ込んでしまった。この日は続いて夜のバイトがあったので、泣く泣く首をぞかいてんげる。
用水路も溢れる寸前。実はこの日の朝、私は水路の水門を開ける当番であったので、本来ならば雨が降り始めたら水門を閉じに走らなければならなかった。しかし私は外出していた。水利組合の当番制度というものは、私のような都会から移住して来た単身者がバイトで一日外出している農家というものを想定していない。本来、農家は専業であって家族がいるものなので、当番の回って来たときに一家不在ということは考えられないのである。私はあわてて水門を閉めに行ったが、それは既に閉じられていた。誰かが、というか私が当番で鍵を持っているのだから、他に持っているのは水利組合長ということになるが、彼が閉めてくれていなかったら、ここより下流は洪水になっていたかもしれぬ。まったく責任重大である。自分のことを棚に上げてこんなことを言うのは筋違いかもしれないが、水利組合の当番がいつ回って来るかは、前日にならないとわからない。当番表というものがあって、それに従って鍵そのものが札の付いた状態でが回って来るからである。それの、何月何日に回しはじめたから、順算して今シーズン中に何月何日と何月何日に回って来るという予測が出来ない。雨の多いときは複数世帯で保守にあたるし、雨のないときは回さないことがあるからである。今日のようなゲリラ豪雨では、結局その日の当番が一義的に責任を負うことになる。まあ、そこは保険にも入っているし人間関係と運用次第であって、私の状況はみんな理解してくれているから、被害が出ても私がすべてを賠償するなどという事態にはならない。
畑の方は、このように柵ものが殆ど倒されていた。翌日、「六甲山カフェ」早朝営業を中止させていただいてこれらの復旧に取りかかったのであるが、不思議なことに、稲を起こしはじめて数時間後、穂先に溜まったしずくが落ちたり蒸発したりしたのか、徐々に首をもたげはじめたのである。それは9時頃には目に見えるほどになり、やがてわさわさと音を立てるかと思われるほどになった。倒れ込んでいた稲の殆どは、私が助け起こすまでもなく自力で起き上がったのである。いまでは、いくぶん傾いている程度であって、水に浸かるような状態ではない。
夏場の葉もの野菜が全滅したので空芯菜を買って来て食した後、根を水に浸けておいて土に刺したら葉が出て来よった。この炎天下にご苦労はんなこっちゃ。
トマトも殆どミニ・トマト系にしている。大きいのんはどうせ雨で割れるし、割れんかったんはカラスの餌食になるだけで、そのために柵やネットしても悪辣な黒い鳥は、なんぼでもかいくぐる術を知っている。しかも夏場の農作業に疲れきった俺の目の前で、柵やネットでぐるぐる回って遊びよる。ムカつくしお前らの好物なんか作らん。
福島第一原発の事故による強制避難で今年の作付けを断念した農家が、昨年収穫していた「福島唐辛子」の種を、たまたま山カフェの常連さんから譲り受けて播いたものが実っている。今年はピーマン、ししとう、唐辛子が不作なのだが、その原因のひとつに「コンパニオン・プランツ」の考え方を取り入れたことに原因があると思う。これらと蔓なしインゲンとの混植は、互いに生育を促成し、害虫を防ぐとあるのだが、私の畑に関する限り、結果はその逆だった。この「福島唐辛子」は、ナス科の種蒔きが終わった後の空き地に播いたもので、インゲンとは混植しなかった。その結果、このように順調に実って来ている。
一方、いったん蔓なしインゲンと混植したものの、余りにも生育が悪いので途中からインゲンを除去したピリピリは、その後元気に生長を始めた。
また、インゲンについた虫にやられて幹を食いちぎられたブータンの唐辛子は、インゲンの除去後やがて腋芽が出て生長を再開し、実りはじめた。
ごぼうの大往生である。春先にトウ立ちが始まって以降、体中をアブラムシに取り巻かれて真っ黒になりながらも、かゆみひとつ訴えることなく高さ2mほどの大株に成長した。抜くのが申し訳ないほどの尊厳を感じる。枝先についている実には多くの刺があって衣服に付く。しかもその毛が皮膚に付くと非常にかゆい。アブラムシにやられたかゆみの仕返しか。ひとつの実の中にたくさんの種が詰まっていて、それひとつで十分1シーズン持つほどである。
鶴の子大豆が枝豆として収穫期を迎えた。しかしこれなんの幼虫や ?? おもろい格好やな。
乾かして実を採るインゲン類が収穫期を迎えている。これはブラジルの庶民料理「フェイジョアーダ」に使う黒インゲン。
おそらくこぼれ種から発芽した白瓜。
ボッキーニは、苗かご作戦が上手くいって、今年は折れもせず腐りもせずに良く出来る。
トルコの白ズッキーニは低い柵仕立てで収穫倍増。
キュウリと苦瓜の柵は、一部が重みに耐えかねて蛇行。手前から冬瓜・苦瓜・キュウリ、キュウリは毎日20本以上採れていたものが、ぴたっとやんだ。
サトイモとショウガ、葉ショウガの収穫期であるが利用方法がわからん。
種蒔きした後、間引きをかねて移植したバジル。今年は人参の除去に手こずったため、発芽が大きく遅れたので今頃この大きさであるが、既に花芽がついている。
梅が干し上がると梅酢も少なくなる。これをまんべんなく梅と紫蘇に行き渡らせるため、私は瓶に密封して転がすことにしている。
盆に向けて畑仕事を追い込む。今日は夜の家庭教師のバイトがキャンセルになったため、ボロボロになるまで仕事に没頭出来る。盆を過ぎれば、葉もの野菜や大根などの種蒔きの段取りを始めるので、そのための土作りをばせんければならん。まずは灰をとるために干しておいた雑草を燃やし・・・
次に堆肥を切り返す。化学肥料を使わない田畑では、雑草を積み上げた堆肥で殆どの栄養分を補給する。春には昨シーズンから積み込んだ雑草堆肥を切り返して夏野菜用に施し、盆前には今シーズン前半に積み込んだものを切り返して冬野菜用に施すのである。堆肥は上に上に積んで行くものだから、下のものほど熟成が進んでいる。下から使うのである。そこでまず、画面向かって右側に、堆肥溜めの上っ面、未だ腐熟していない雑草・・・主に田んぼから抜いたオモダカの類・・・をどけて、その下の完熟した部分を左の一輪車に積み込んで行く。
除草を終えてひとあたり耕した畝の真ん中を割って、完熟堆肥を一輪車で奥から少しずつ落として行く。そのあと、土壌の水はけを改善するために籾殻を全面に入れ、堆肥などの熟成を進める目的で米ぬかを合わせる。その頃には干し草を燃やした灰の粗熱もとれているであろうから、実を採る野菜、すなわちこの場合大根の畝にこれをたっぷり入れる。他方、白菜などはもの野菜の畝には、昨シーズン作った油かすを薄めたぼかし肥料の余った奴を放り込む。イチゴの定植畝には肥料は入れない。植え替えダメージのかかる根に肥料分は禁物だからである。しかし10月以降に植え替えるのであればその間に肥料分は完熟するからその心配はない。ただそうなると効果も少なくなるので、体力と資材の不足する夏に無駄な労力は省くべきである。
全体を良くかき混ぜて広げておき、日光風雨にさらす。ほぼこれでシーズン前半の農作業は終了。師匠のお言葉の通り、なにごとも先手必勝である。
ほんまはこのあとのミント・ティーが格別なんや。
たくさん手伝いに来てくれて、ありがとう。みんなのためにもうしばらくここで持ちこたえてみるわ。
コンパニオン・プランツの考え方で混植したサツマイモと鶴の子大豆であるが、よく観察してみると、サツマイモの葉は大豆の株元から少し離れたところから生い茂っている。量も、混植しなかった場合よりも少ない。さてこれが、共存関係なのか、その結果相乗効果があるのか、とりあえず大豆の方は実が入りはじめている。畦で育てているものよりも一様に早い。サツマイモの方は、掘ってみるまでわからない。
一方、こちらは唐辛子と蔓なしインゲンを混植した畝だが、豆に発生した害虫が唐辛子の幹を食い荒らしてほぼ全滅状態。この考え方が間違っていると断定は出来ないが、混植しなかった部分のししとうは健全である。
今年のピリピリ。
今年の白ズッキー。
フェイジョアーダ用黒インゲンは、下の方から熟成期を迎えている。雀が狙う前に順次収穫。
「出穂期」とは、稲の穂の出たものが全体の半分を越えた頃をいう。本日を持って出穂となす。全く稲作カレンダー通りである。コシヒカリのような、日本で品種改良された稲は、完全にその生長のプロセスが研究され知り尽くされているようだ。
一方、知り尽くされていないインディカ「サリー・クイーン」は試験栽培中につき現在「中干し」の最中である。最も水を満たす必要のある品種と、水を落とす必要のある品種を同時に栽培することは、水管理の上で、また出穂後の雑草管理の上でも、大変に難しい。前の記事で、私は出穂後はこまめに草刈りをする必要があると書いたが、これにアドバイスをくれた人がある。彼が言うには、出穂後実が柔らかいうちに草刈りをすると、草を住処としている虫を田んぼに追い込むことになって、却って被害を広げることになるという。実が固まるのを見定めてから草刈りすべしとのこと。ううむ・・・その頃には晩生の品種が出穂期を迎えているので・・・やっぱり混植は難しいな。下の写真は、その難しい水管理をこなすために考えた仕組みである。いまのところ満足出来る程度には機能している。しかしどこか自由な土地で、気の合う仲間と、のびのびと農業して暮らしたいな。よっぽどの僻地へ行かな無理やろな。
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